「ポジション調整主体」になりやすい…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/09/16 11:11

◆ “ドル買い”は継続も… -  “揺れ動き”に終始


昨日の米経済指標は“まちまち”となったものの、「米大幅利上げ継続」への思惑は継続しています。
このため米10年債利回りは“堅調推移(一時3.46%)”を続けて、“ドル買い(高値は143.811円)”も概ね継続しています。
一方で「円買い介入」への警戒感への燻りから、“上値の重さ”も否めないものがあります。
こうしてドル円は“揺れ動き”こそするものの、“方向感定まらず”を強いられたまま、昨日の取引を終えています。

◆ もう一段の“ドル買い”も期待される状況ではあるが…?


「米9月1.00%利上げ」が一部で囃されていることを考えると、「日米金利格差拡大」への思惑は残ると見られます。
また「円買い介入」の実現性には不透明感が漂っていることを考えれば、昨日も記した「介入催促相場」が持ち込まれる可能性も否めないところがあります。

◆ ただ週末、それも「3連休」を控えた週末とあっては…!?


ただし本日は週末であり、しかも「中銀ウィーク」を控えた週末になります。
さらに来週初(19日)は「日・英・加が休場」ですので、「3連休」を控えた週末でもあります。
そうなると「新規のポジション構築」よりも、「積み上がったポジションの調整」が主体と見るのが自然です。
そうなると「介入催促相場」が持ち込まれるというのも、ちょっと想定しづらいところが…?

基本的に“下値は堅い”とは考えますが、引き続き“上値の重さ”を意識したい局面と見たいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:144.395(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:144.025(9/14高値後の61.8%戻し、大台)
上値3:143.937(ピボット1stレジスタンス)
上値2:143.811(9/15高値)
上値1:143.711(9/15高値後の戻り高値)
前営業日終値:143.479
下値1:143.288(+1σ)
下値2:143.037(9/14~9/15の61.8%押し、大台)
下値3:142.895(ピボット1stサポート)
下値4:142.769(9/15安値)
下値5:142.558(9/14安値、日足・一目均衡表転換線)

《10:15》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想