米外為市場サマリー:1ドル142円40銭台で推移、日銀総裁の円安牽制発言が重荷

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/09/12 08:06
米外為市場サマリー:1ドル142円40銭台で推移、日銀総裁の円安牽制発言が重荷  9日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=142円47銭前後と前日に比べ1円60銭強のドル安・円高。ユーロは1ユーロ=143円15銭前後と同90銭強のユーロ安・円高だった。

 日銀の黒田総裁がこの日、岸田首相との会談後に「為替の急激な変動は好ましくない」などと発言したことで、ドル買い・円売りの持ち高を減らす動きが広がり、ドル円相場は欧州市場で一時141円50銭近辺まで下押した。ただ、積極的な金融引き締めが長期化するとの観測が強まっている米連邦準備理事会(FRB)と、大規模な金融緩和策を維持する日銀との方向性の違いを意識したドル買い・円売り意欲は根強く、ニューヨーク市場では下げ渋った。米セントルイス地区連銀のブラード総裁が「9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げを支持する方向に一段と強く傾いている」と発言したことや、FRBのウォラー理事が「9月FOMCでの大幅な利上げの実施を支持する」と述べたことがドルを下支えした。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0042ドル前後と前日に比べて0.0040ドル強のユーロ高・ドル安だった。



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