引き続き、“上値追い”には細心の注意を…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/08/30 11:31

◆ “さらに上値追い”… - 一時“139円ライン”


「パウエルFRB議長発言」の引きずるところから、昨日はスタートしました。
8時半前に“138円ライン”突破すると、14時過ぎには“139円ライン”へと上値を伸ばしています。
一方でその後は英国休場(サマーバンクホリデー)の影響から、流動性が大きく低下しました。
そうした中で“一旦の利益確定売り”が先行し、“138.265円”まで押し戻される場面も見られています。
それでも「9月0.75%利上げ」の可能性が“高まる(64%→70%超”中で、下値の堅さ”が目立っているのが実状といえます。

◆ ただし本日は「5・10日+月末」…!?


もっとも本日は「5・10日+月末」に当たります。
前者では“実需絡みのドル売り”が、そして後者では“ポートフォリオ調整のドル売り”が想定されるだけに、このまま“上値模索”を続けることができるか…?

「日米金利格差」を考えれば、流れそのものは“上方向(ドル買い+円売り)”と見るのが自然です。
しかし“139円ライン”にかけては「かなりの規模のドル売りオーダー」が待ち構えていると聞き及びますので、それらをなぎ倒す力が働くかどうか?
前記懸念まで踏まえれば、頼みの綱の“仕掛け的な動き”でどこまでといったところかもしれません。
流れに逆らうつもりはありませんが、引き続き“上値追い”には細心の注意を持って臨む必要がありそうです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:139.410(7/14高値《年初来高値》)
上値4:139.300(ピボット1stレジスタンス)
上値3:139.205(+2σ)
上値2:139.123(7/15高値)
上値1:138.991(8/29高値、大台)
前営業日終値:138.724
下値1:138.265(8/29高値後の押し目)
下値2:138.000(大台)
下値3:137.777(8/23~8/29の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:137.530(8/29安値)
下値5:137.403(8/23~8/29の50%押し)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想