ポンド円は160円台に下落 インフレ見通しの上方修正が相次ぐ=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/08/16 03:54
 きょうのNY為替市場はドル高・円高の動きが見られる中で、ドル円は133円を挟んだ値動きを続けている。一方、ポンド自体は売りが強まっており、ポンド円は160円台に下落している。21日線と100日線を下放れる展開が強まっており、下値警戒感が高まっている状況。

 目先は160円が下値メドとして注目され、その下の200日線を視野に入れるか注目される。本日は158.70円付近に来ている。

 英中銀は先日の金融政策委員会(MPC)で公表された金融政策報告書で10月のインフレの13.3%までの上昇を予想していた。10月と2023年前半に英公共料金がさらに上昇する見通しを加味したものだが、それを受けて市場でもインフレ見通しを上方修正する動きが出ている。これは家計の実質所得をより長期間圧迫するリスクを高め、来年にかけて個人消費が震源地になり景気後退との見方を裏付ける。

 高騰するインフレが実質所得を予想以上に浸食し、消費主導の景気後退の可能性がさらに高まるという。

GBP/JPY 160.64 USD/JPY 133.25 GBP/USD 1.2056

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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