チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
大阪ソーダ <4046> 【1→1】
「価格上昇の効果継続」
1Q決算は、大幅増収増益で着地。基礎化学品、機能化学品、ヘルスケア(医薬品精製材料、医薬品原薬・中間体)ほぼ全てが好調であった。但し、エピクロルヒドリンゴムは自動車生産台数減少の影響があったが、OA用途向けシェア拡大もあり増収となった。特に基礎化学品は増収増益への貢献が高かった。価格改定(及び生産性改善やコスト削減)の効果が高かったことがわかる。23/3期TIW業績予想は会社側に合わせ上方修正する。投資評価は「1」を継続し、目標株価を23/3期予想EPS501.97円にIFIS業種平均ランキング化学企業平均PER14.3倍(8/5付)で評価した7,100円へ修正する。
予想ROE:13.2% PBR:1.1倍、来期予想PER:9.9倍、来期予想EPS成長率:-15%株価(8/12終値):3875円 Fモデルによる理論株価:5689円(8月9日by山方秀之)
マツダ <7261> 【2+→2+】
「上海ロックダウン影響が収束し2Q以降は業績急回復が見込まれる」
23/3期1Q(4-6月)決算は▲195億円の営業赤字となった。上海ロックダウン影響により4月、5月に国内生産台数を大幅に落としたことや原材料高騰等が大きく影響した。23/3期は厳しいスタートとなった。しかし投資評価は「2+」をTIWは維持する。その理由は、足下の生産回復状況等から1Qの赤字は一時的で2Q以降は業績急回復を見込み(2Qからの9カ月間は大幅増収大幅営業増益を想定)、2桁営業増益を見込む通期計画達成は可能とTIWはみる。1Qは厳しい決算とはなったが、投入新型車(CX-50販売及びCX-60受注)の好評や体質改善の進捗などがポジティブに評価できる。更には、株価指標面に割安感が強いなどによる。
予想ROE:7.0% PBR:0.6倍、来期予想PER:6.9倍、来期予想EPS成長率:11%株価(8/12終値):1,264円 Fモデルによる理論株価:2,249円(8月10日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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