チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
アンリツ <6754> 【2+→2+】
「モバイル分野の需要では、今後欧米市場への拡がりに期待」
23/3期1Q(4-6月)は前年同期比10%増収、2%の営業減益。通信計測は前年同期比2桁の増収営業増益で、上海ロックダウンの影響も限定的だった模様。全体で営業減益となったのは、PQAで損益が悪化したことが要因。PQAは受注、受注残高共に増加しており、2Q(7-9月)以降売上が戻ることで採算も改善し、通期では足を引っ張ることはないとみる。1Qの通信計測の受注・売上は概ね会社計画線だったようで、会社側は23/3通期業績計画を据え置いた。モバイル分野ではアジアの堅調な需要は継続しているが、今後は欧米市場への拡がりにも期待が持てる。
予想ROE:12.3% PBR:1.9倍、来期予想PER:12.2倍、来期予想EPS成長率:22%株価(8/5終値):1,640円 Fモデルによる理論株価:2,025円(8月1日by服部隆生)
ステップ <9795> 【1→1】
「今期も生徒獲得が順調」
3Qは増収増益かつ進捗率(対計画比)も順調であった。背景は生徒数が順調に増加したことによる、特に小学生部門が順調であった。ご存じのように塾ビジネスは教室開校(生徒数増)をすることで成長していく。しかし、成長に伴い教室開校による業績へのインパクトは小さくなっていく。そこが株価評価をディスカウントさせる要因と思われる。但し、強固なブランドを持っていれば毎年の業績のブレもなく成長する為、長期でみれば平均成長率は高くなるとTIWは考えている。
予想ROE:11.1% PBR:1.2倍、来期予想PER:9.7倍、来期予想EPS成長率:13%株価(8/5終値):1,738円 Fモデルによる理論株価:2,940円(8月1日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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