◆ ここまで崩れるとは… - 134円前半
“135円割れも…”とはいいましたが、まさか“134.201円”まで崩れるとは…。
“2四半期連続のマイナス(△0.9%)”となった「米GDP」を背景に、昨日は想定以上に“ドル売り”が進行しました。
特に前日のFOMCで「今後の利上げペース鈍化」が意識されただけに、「利上げペース鈍化」がさらに囃される格好となりました。
こうして景気悪化に伴った“ドル売り”と共に、金利選好後退に伴った“ドル売り”も加わったことで、前記“134.201円”への急落を演じました。
◆ それでも“想定以上”が見られただけに…?
「“投げ売り”が出尽くすまで…」といった点では“想定通り”といえそうですが、それでも“想定以上”の急落を見せたドル円。
問題は「目先の底を打ったか?」ということになりますが、こればかりはことの成り行きを見てみなければわからないといわざるを得ません。
ただ個人的には、「その可能性は高い」と考えています。
理由は2つ、前記“想定以上”の急落をすでに見せたということと、そして本日が“週末、そして月末”に当たるというスケジュール感です。
“135円”は心理的な節目ですが、そこから“80pips”も昨日は突っ込みました。
しかもその際の“下落スピード”を踏まえれば、やはり“ストップロス”が絡んだと見るのが自然です。
◆ ここから「利上げペース鈍化」が囃されるかは疑問…!?
一方で“週末、そして月末”というスケジュール感は如何ともしがたいものがありますが、それでも時間の経過と共に“緩む”と見るのが自然です。
特に本日はFRBが最も注目するインフレ指標の一つ「米PCEコア・デフレータ」が予定されていますが、こちらは“前月並み(+4.7%)”が想定されています。
つまりこうした中で「利上げペース鈍化」がさらに囃されるという展開は、些か疑問でもあります。
もちろんマーケットは生き物ですので、米10年債利回りが“直近ボトム(2.55%)”に向けて動き出せば、ドル円も“5/24~7/14の61.8%押し(131.831円)”や“6/16安値(131.482円)”を窺う可能性はゼロではありません。
それでも前記2つの理由を背景に、ここからは“底堅い”展開を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※FOMC後の余波が継続していますので、いつもより値幅を拡大しています。
136.573(7/28高値、日足・一目均衡表転換線)
136.191(7/14~7/28の38.2%戻し、7/27~7/28の61.8%戻し)
136.000(大台)
135.824(7/27~7/28の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値5:135.743(7/28NYタイム高値)
上値4:135.441(7/27~7/28の38.2%戻し、-1σ)
上値3:135.154(7/28NYタイム高値後の61.8%戻し)
上値2:134.972(7/28NYタイム高値後の50%戻し、大台)
上値1:134.790(7/28NYタイム高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:134.222(50日移動平均線、-2σ)
下値1:134.000(大台)
下値2:133.424(ピボット1stサポート)
下値3:133.279(5/24~7/14の50%押し)
下値4:133.135(週足・一目均衡表転換線)
下値5:133.000(大台)
132.811(日足・一目均衡表先行スパン上限)
132.627(ピボット2ndサポート)
132.144(6/17安値)
《10:35》
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