パシフィックネット <3021> [東証S] が7月14日大引け後(17:00)に業績修正を発表。22年5月期の連結経常利益を従来予想の4.9億円→3.3億円(前の期は7.6億円)に32.4%下方修正し、減益率が35.3%減→56.2%減に拡大する見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3.1億円→1.5億円(前年同期は4億円)に51.4%減額し、減益率が23.8%減→63.0%減に拡大する計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
ストック収益(※1)は順調に拡大していますが、フロー収益(※1)は、オミクロン株による影響が想定以上に大きかったこと、さらにこの環境下でも先行投資を拡大したことが各利益予想の下方修正の理由です。 (※1)ストック収益:ITサブスクリプション事業 フロー収益 :ITAD事業、コミュニケーション・デバイス事業 ◆ITサブスクリプション事業 当事業はPC等のIT機器サブスクリプションとITサービスで構成されます。 コロナ禍による企業の投資抑制と半導体不足の影響から2021年度の国内新規PC出荷台数は前年度比で減少しましたが、当社のITサブスクリプション事業は受注が好調(前期比2倍)でストックが積み上がり、売上高も拡大しました。 一方、好調な商談・受注に対し、半導体不足による納期遅延や機会損失を回避するため、第4四半期にはPCの先行仕入をさらに拡大し、減価償却費の先行額が増加いたしました。(※2) また、今後数年間のPC更新需要拡大(※3)と当事業の規模拡大に備えるため、IT人材・設備への投資、および基幹システムやCRMシステム刷新等のシステム投資を期初の計画より拡大し、サービス提供インフラの先行整備を進めました。この結果、想定より増収となりましたが、利益は減少となる見込みです。 (※2)ITサブスクリプション事業の規模拡大には先行投資が必要で、コストが先、売上が数か月~半年後から順次計上となる特性を有します。これは、PC仕入により減価償却費が先行すること、受注時期とサブスクリプション開始時(売上高計上時期)にタイムラグが発生すること等が原因です。 (※3)2025年10月にWindows 10サポート終了が予定されており、2023年~2025年にPC更新需要が拡大すると予想されています。 ◆ITAD事業 前述の国内新規PC出荷台数の減少に加え、上期のデルタ株に続いて、第3四半期にはオミクロン株感染者急増の影響を受け、企業や官公庁などで使用済みIT機器の排出の動きが鈍化し減収・減益となりました。 第4四半期は、オミクロン株が収束傾向となり商談は一部回復いたしましたが、部材の需給逼迫により新品調達が難航した影響等で、企業や官公庁の排出が想定以上に鈍く、入荷台数は前年同四半期比で減少しました。これによりITAD事業の業績が影響を受け想定よりも減収・減益となる見込みです。 ◆コミュニケーション・デバイス事業 第1~第3四半期は観光需要の大幅減少の打撃を受けましたが、第4四半期は回復傾向となりました。通期では想定よりも減収・減益(営業損失が拡大)となる見込みです。 (注)上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3.1億円→1.5億円(前年同期は4億円)に51.4%減額し、減益率が23.8%減→63.0%減に拡大する計算になる。
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会社側からの【修正の理由】
ストック収益(※1)は順調に拡大していますが、フロー収益(※1)は、オミクロン株による影響が想定以上に大きかったこと、さらにこの環境下でも先行投資を拡大したことが各利益予想の下方修正の理由です。 (※1)ストック収益:ITサブスクリプション事業 フロー収益 :ITAD事業、コミュニケーション・デバイス事業 ◆ITサブスクリプション事業 当事業はPC等のIT機器サブスクリプションとITサービスで構成されます。 コロナ禍による企業の投資抑制と半導体不足の影響から2021年度の国内新規PC出荷台数は前年度比で減少しましたが、当社のITサブスクリプション事業は受注が好調(前期比2倍)でストックが積み上がり、売上高も拡大しました。 一方、好調な商談・受注に対し、半導体不足による納期遅延や機会損失を回避するため、第4四半期にはPCの先行仕入をさらに拡大し、減価償却費の先行額が増加いたしました。(※2) また、今後数年間のPC更新需要拡大(※3)と当事業の規模拡大に備えるため、IT人材・設備への投資、および基幹システムやCRMシステム刷新等のシステム投資を期初の計画より拡大し、サービス提供インフラの先行整備を進めました。この結果、想定より増収となりましたが、利益は減少となる見込みです。 (※2)ITサブスクリプション事業の規模拡大には先行投資が必要で、コストが先、売上が数か月~半年後から順次計上となる特性を有します。これは、PC仕入により減価償却費が先行すること、受注時期とサブスクリプション開始時(売上高計上時期)にタイムラグが発生すること等が原因です。 (※3)2025年10月にWindows 10サポート終了が予定されており、2023年~2025年にPC更新需要が拡大すると予想されています。 ◆ITAD事業 前述の国内新規PC出荷台数の減少に加え、上期のデルタ株に続いて、第3四半期にはオミクロン株感染者急増の影響を受け、企業や官公庁などで使用済みIT機器の排出の動きが鈍化し減収・減益となりました。 第4四半期は、オミクロン株が収束傾向となり商談は一部回復いたしましたが、部材の需給逼迫により新品調達が難航した影響等で、企業や官公庁の排出が想定以上に鈍く、入荷台数は前年同四半期比で減少しました。これによりITAD事業の業績が影響を受け想定よりも減収・減益となる見込みです。 ◆コミュニケーション・デバイス事業 第1~第3四半期は観光需要の大幅減少の打撃を受けましたが、第4四半期は回復傾向となりました。通期では想定よりも減収・減益(営業損失が拡大)となる見込みです。 (注)上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
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