大阪9月限
日経225先物 26340 +160 (+0.61%)
TOPIX先物 1874.0 +5.5 (+0.29%)
日経225先物(9月限)は、前日比160円高の2万6340円で取引を終了。寄り付き前の時点でシカゴ先物が強含みに推移していたうえ、グローベックスの米株先物でNYダウ、S&P500、ナスダック100がいずれもプラスに転じるなか、寄り付きは2万6400円とナイトセッションの終値(2万6230円)を大きく上回って始まった。その後、2万6520円まで上昇し、買い一巡後はロングの解消と見られる動きで、前引けにかけて2万6250円まで上げ幅を縮める場面もあった。ただし、後場半ばには再び2万6420円まで買われるなど、こう着ながらも底堅さが意識された。
朝方の米株先物の強い値動きは、「バイデン大統領が今週にも中国の消費財に対する関税の一部適用除外を発表する可能性がある」との関係筋の話が報じられ、これに反応したようだ。ただし、NYダウ先物はプラスに転じた後は横ばいで推移しており、報道を手掛かりとした反応は限られた。また、日経225先物は節目の2万6500円処では強弱感が対立しやすく、一気に買い上がる動きにはなりづらいだろう。
日経225先物はナイトセッションの終値を挟んだ5日移動平均線水準でのこう着が想定されたなか、オプション権利行使価格の2万6375円を中心とした上下の権利行使価格である2万6250円~2万6500円での推移だった。先週末の下落分を埋めたことで、ポジションとしてはニュートラルに戻した格好だろう。休場明けの米国市場の動向を受けて、改めて短期的な需給によってトレンドが出ることになりそうだ。
まずは足元で弱い値動きが目立つ米半導体株の動向に、市場参加者の関心が集まると考えられる。国内では指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]が6営業日ぶりに反発を見せた。もっとも、直近の6日間の下落幅5360円に対し、160円の上昇にとどまっていた。半導体株に対するセンチメントに改善が見られるまでは、明確なボトム形成からのリバウンドは期待しづらいだろう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.05倍に上昇した。5月安値との2点底形成から、いったんはNTショートの巻き戻しが意識される。ただし、これまでの支持線だった14.10倍を早期に回復できないと、NTショートの組成に向かいやすくなろう。25日、75日線のデッドクロス接近など、テクニカル面でも下向きを意識させそうだ。
手口面では、日経225先物はABNアムロが650枚、松井が390枚、クレディスイスが390枚程度の売り越しに対して、みずほが1430枚、モルガンSが670枚、シティが430枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが680枚、モルガンSが630枚程度の売り越しに対してソジェンが1660枚、クレディスイスが410枚程度の買い越しだった。
株探ニュース
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