◆ さらに“ストップロス”を絡めて… - “134円台”突破
“円売り”が止まらない…。
「日米金融当局の立ち位置の違い」を背景にした“円売り安心感”は、昨日も高水準で維持されました。
このため“円全面安”の様相を示し、さらに“ストップロス”を絡めたドル円は、“2002年2月以来水準(134.478円)”へとさらに駆け上がっていきました。
一方で“3%超”はキープしているものの、米10年債利回りの上昇スピードは徐々に鈍化しつつあります。
このため“金利選好→ドル買い”が後を押すことはなく、ドル円がさらに勢いを増すには至りませんでした。
◆ 「日米金融当局の立ち位置の違い」がある限り…?
『急激な円安は好ましくない』としつつも、黒田日銀総裁は昨日も『安定的な円安は経済にとってプラス』との意向を示しました。
その上で『日銀は為替を政策目標にしていない』と述べるなど、事実上の“円安容認”まで示しています。
このため“円売り安心感”は維持されやすく、“2002年1月31日高値(135.150円)”を意識する動きが、本日も想定されるところです。
◆ それでも“様子見ムード”は漂いやすく、“知ったら終い”の可能性も…!?
ただ本日は「ECB理事会」が予定されており、明日には「米CPI」を控えるスケジュール感になります。
このため“様子見ムード”が蔓延する可能性があり、さらに“知ったら終い(事実で買い戻し)”となる可能性も指摘されるところです。
そしてマーケットというものは、“先んじて”が意識されやすいのも事実…?
「日米金融当局の立ち位置の違い」がある以上、基本的に“円売り安心感”は維持されると考えます。
それでも“利益確定売り”がいつ発生してもおかしくないタイミングであることは、やはり留意しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:136.000(大台)
上値4:135.658(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:135.150(02/1/31高値)
上値2:135.010(02/2/11高値、02/2/27高値、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:134.478(6/8高値)
前営業日終値:134.242
下値1:134.000(大台)
下値2:133.890(+2σ)
下値3:133.522(6/6~6/8の23.6%押し)
下値4:133.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:132.931(6/6~6/8の38.2%押し)
《10:15》
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