◆ “金利/リスク”の双方から… - 130円割れ
「拙速的な米金融引き締め」に関する是非が問われ始めている中、昨日は「中国の景気後退」に対する思惑が重なりました。
このためマーケットは“リスク回避姿勢”が鮮明となり、主要な米株価指数が揃って年初来安値を更新する中、需要減への思惑から原油を始めとする商品相場も下落しました。
一方で逃避資金は米国債へと流入したこともあり、“3.2%”へ上昇していた米10年債利回りは、“3.02%”へと大きく低下しました。
しかし「日米金利格差」を背景にした“ドル買い”は目立つことはなく、逆に“利益確定売り”が優勢となっています。
こうして“4/28高値(131.261円)”を上回ったドル円は、欧州タイム序盤に“02/4/18以来(131.344円)”へと駆け上がったものの、NYタイム中盤には“130.101円”へと値を落とし、本日に入って“130円割れ”を演じています。
◆ それでも“中長期的”なトレンドは変わらない…?
前記“130円割れ”となった背景には、“3.00%割れ(米10年債利回り)/26,000円割れ(日経平均)”が重なったことが上げられます。
しかしマーケットの関心が「米CPI(明日11日)」に注がれる中、このまま“一方向への動意”を続けるかは些か微妙といわざるを得ないところです。
特に「買い遅れていた実需絡みのオーダー」が、“130.00-129.70円”にはズラッと並んでいるとも聞き及びます。
金利/リスクの双方から下落に転じたドル円ですが、「日米金融当局の立ち位置の違い」は如何ともしがたいものがあります。
このため現在の下落は“短期的”であり、“中長期的”なトレンドそのものには、大きな変化はないと見たいところです。
そうなると前記“130円割れ”は、絶好の“押し目買いチャンス”…!?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:131.344(5/9高値)
上値4:131.080(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値3:130.869(5/9高値後の61.8%戻し)
上値2:130.723(5/9高値後の50%戻し)
上値1:130.576(5/9高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:130.327(+1σ)
下値1:130.092(5/6-9安値)
下値2:129.994(5/4~5/9の50%押し、大台)
下値3:129.837(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値4:129.655(4/27~5/9の38.2%押し、5/4~5/9の61.8%押し)
下値5:129.348(ピボット2ndサポート)
《10:20》
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