大阪6月限
日経225先物 26880 +560 (+2.12%)
TOPIX先物 1893.5 +32.0 (+1.71%)
日経225先物(6月限)は前日比560円高の2万6880円で取引を終了。寄り付きは2万6350円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6300円)を上回る格好で、小幅ながら買い先行で始まった。寄り付きを安値にリバウンドを強めるなか、前引けにかけて抵抗線として意識された5日移動平均線を捉えた。ランチタイムでも高値圏での推移を継続し、後場の取引開始後には2万6840円まで買われ、25日線を突破。その後は利食いにより、いったんは2万6700円水準まで上げ幅を縮める場面もあったが、引けにかけて再び騰勢を強め2万6880円と本日の高値で引けた。
注目された3月の米消費者物価指数(CPI)を無難に通過し、前日の大幅な下げに対するリバウンドの動きとなった。東証プライムの値上がり数は8割超を占めたほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]、エムスリー <2413> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が相場をけん引する格好となった。
日経225先物は終日強い値動きを見せており、前日の下落部分を吸収した。ただし、上向きで推移する25日線が2万6900円水準に切り上がってくることから、引き続き強弱感が対立しやすい。目先的には25日線を突破し、75日線が位置する2万7080円水準を捉えてくるかを見極めたい。また、東証プライムの売買高は引き続き12億株を下回る薄商いであり、インデックスに絡んだ売買に振られやすい需給状況である。
グローベックスの米株先物はNYダウ先物、ナスダック100先物ともにプラス圏で推移しているが、日経225先物は目先的な抵抗線水準までのリバウンドを見せたこともあり、織り込み済みといった見方にも向かいやすいだろう。また、中国・上海の一部地域でロックダウンが解除されたことを材料視する向きもあった。ただし、上海指数はマイナス圏で推移していることもあり、楽観視はできない。
また、指数インパクトの大きい値がさ株主導の上昇によって、NT倍率は先物中心限月で一時14.24倍まで上昇した。朝方は14.10倍に低下して25日線を割り込んだが、その後の上昇により75日線を上回る場面もあった。一気にNTショートの巻き戻しとNTロングが強まった格好だが、75日線までのリバウンドにより、いったんは一巡感も意識されやすいところだろう。
手口面では、日経225先物はABNアムロが5010枚、ソジェンが1040枚、モルガンSが960枚程度の売り越しに対して、野村が2350枚、JPモルガンが1230枚、大和が1150枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2350枚、BNPパリバが1160枚、ABNアムロが1080枚程度の売り越しに対して、モルガンSが2290枚、バークレイズが1370枚、BofAが910枚程度の買い越しだった。
株探ニュース
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