午後:債券サマリー 先物は続落、5年債入札の結果には反応薄
12日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。米金利の先高観が根強く、この日に実施された5年債入札結果への反応は限定的だった。
米連邦準備理事会(FRB)が積極的に金融引き締めを進めるとの観測を背景に、11日には米長期金利が一時2.79%と2019年1月以来の高水準をつけた。ただ、これを受けた東京市場では日銀が国内金利の上昇を抑えるとの見方から債券を売り込む動きはなく、日経平均株価が続落したこともあって朝方には債券先物が149円35銭まで上伸する場面があった。とはいえ、この日の時間外取引で米長期金利が2.83%まで上昇すると国内債も軟化し、その後も弱含みで推移。今晩に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)に市場の関心が集まるなか、前年同月比の上昇率が2月(7.9%)を上回れば米金利の上昇圧力が一段と強まる可能性が警戒されているといった様子だった。なお、5年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が1銭と前回(3月8日)の2銭から縮小し、応札倍率は3.61倍と前回の3.29倍を上回った。
先物6月限の終値は前日比7銭安の149円23銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.240%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
米連邦準備理事会(FRB)が積極的に金融引き締めを進めるとの観測を背景に、11日には米長期金利が一時2.79%と2019年1月以来の高水準をつけた。ただ、これを受けた東京市場では日銀が国内金利の上昇を抑えるとの見方から債券を売り込む動きはなく、日経平均株価が続落したこともあって朝方には債券先物が149円35銭まで上伸する場面があった。とはいえ、この日の時間外取引で米長期金利が2.83%まで上昇すると国内債も軟化し、その後も弱含みで推移。今晩に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)に市場の関心が集まるなか、前年同月比の上昇率が2月(7.9%)を上回れば米金利の上昇圧力が一段と強まる可能性が警戒されているといった様子だった。なお、5年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が1銭と前回(3月8日)の2銭から縮小し、応札倍率は3.61倍と前回の3.29倍を上回った。
先物6月限の終値は前日比7銭安の149円23銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.240%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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