軟調スタートもチャートは強気形状
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 550.46 ドル安の 34678.35、ナスダック総合指数は 221.76 ポイント安の 14220.52 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)27590 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落することになりそうだ。昨日は「上ひげ・下方に窓」という典型的な「窓・ひげ理論」の形状となっており、株価は下方の窓を埋めやすくなっていた。実際、本日の寄り付きは軟調スタートが予想され、下方の窓を埋めに行く動きとなるだろう。
ただ、現時点でチャートは「強気形状」であり、下落した場面は「押し目買い局面」となる。仮に窓下限(27284.47 円)に到達してしまえば、窓と株価の位置が逆転。逆に上昇しやすい需給となる。投資家は株価がどのタイミングで切り返してくるのか――その辺を見極める必要がありそうだ。
もちろん、寄り付きで空けた窓を回復することが出来なければ、チャートは弱気形状へと転換してしまう。一連の上昇相場が終了したことになり、その後の動きには注意が必要だ。とりあえずは「売り一巡後の動き」に注目するということになる。
本日から名実ともに「新年度相場入り」だ。機関投資家などは新規資金を入れやすく、「物色の流れ」が分かる局面である。ウクライナ情勢、コロナ再拡大――不透明ことは多いものの、重厚長大型の大型株には割安なものも目立っている。機関投資家や外国人投資家がどのような業種、セクターに資金を振り向けてくるのか――その辺を観察する必要がありそうだ。
なお、本日は日銀短観、そして米雇用統計が発表される。昔ほど投資家は注目しておらず、ただただ「後追いの経済指標」を観察、通過することになるだろう。
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