株価は停戦を織り込む動きだが…
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 417.66 ドル高の 34480.76、ナスダック総合指数は 178.23 ポイント高の 13614.78 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 26420 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺で寄り付くと思われる。
注目のロシアのデフォルト問題は、利払いが実行されて回避。それ自体は買い安心感を生んでいる。しかし、昨日の日経平均はすでに急上昇しており、日本株の反応は限定的だ。
日経平均は前日終値付近からスタートするだろう。基本的には強気相場であり、上方の窓を埋める順番。ただ、短期的な過熱感があることから、下振れリスクは当然のようにある。ウクライナ情勢が膠着感を強めるなか、基本的には「停戦ありき」の相場。株価はいったんリバウンドを試しやすく、投資家は「買いポジション」を維持するしかないだろう。
上方の窓を完全に埋めてしまえば、今度は下方に窓が残ることになる。需給的には下方向に引っ張られやすく、相場がブレやすい。買い一巡後は失速する可能性があり、注意が必要だ。
株価は停戦を織り込む動きとなっている。その逆も十分に起こり得る状態であり、相場の変化には敏感になっておきたい。投資家は「買いポジション」を維持しながらも、売りサインが出たときにはすぐに反応しなければならない。
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