川崎近船、三井松島HD、日ペHDなど

配信元:フィスコ
投稿:2022/03/17 15:29
<4443> Sansan 1114 +106急伸。連邦公開市場委員会(FOMC)後の米グロース株高を受けて、同社など国内の中小型グロース株には買い安心感が強まっている。現在でもPBRは11倍超の水準であるなど、バリュエーションの割高感が意識され、昨年末から前日までの株価下落率は約60%の水準であった。時価総額1000億円以上の銘柄の中では下落率が特に大きかったことで、リバウンド余地も大きくなるといった期待も出ているようだ。

<3397> トリドール 2390 +131大幅続伸。大和証券は投資判断を新規に「2」、目標株価を2700円でカバレッジ開始。
主力事業の収益性維持と、「雲南ヌードル」を中心とした海外事業の成長により、来期以降も事業利益ベースでは2ケタ増益が続く高成長銘柄と評価している。新年度は時短協力金剥落などで大幅な営業減益ガイダンスとなる公算が高い点はリスクだが、株価下落の場合はエントリータイミングと指摘。

<7816> スノーピーク 3100 +325急伸。岩井コスモ証券は投資判断を新規に「A」、目標株価を3500円でカバレッジ開始。キャンプブームに加え、高品質な商品の優位性による新規への訴求、交流イベントの定期的な開催による顧客との親密な関係強化など、顧客基盤の強化が成長を後押ししていくと想定。海外でも事業展開を加速しており、成長期待は高いと評価。22年12月期に続いて23年12月期も、営業益3割成長の継続を予想している。

<7416> はるやまHD 524 -34大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表、営業損益は従来予想の1億円の黒字から44.7億円の赤字に減額。年明け以降の新型コロナウイルス感染症再拡大を受け、消費マインド低下に伴う客数の鈍化が強まっているもよう、構成比の高い2月以降においても想定を下回る販売状況が続いているようだ。前期15.5円実施の年間配当金はこれまで未定としていたが赤字決算に伴い無配にするとしている。

<9603> H.I.S. 2081 -142大幅反落。本日は同社を始めとして、リオープニング関連銘柄が下落率上位に多く連なっている。前日に岸田首相は、「まん延防止等重点措置」の全面解除方針を表明しており、関連銘柄には短期的な出尽くし感が先行しているようだ。また、同社に関しては、モルガン・スタンレーMUFG証券が旅行需要などの回復遅れ懸念を映して業績予想を下方修正、目標株価も3500円から2800円に引き下げている。

<4612> 日ペHD 1069 +120一時ストップ高。前日に中期経営計画進捗説明会を開催しており、評価材料につながったようだ。2022年12月期は、増収寄与とマージン改善、M&A寄与により、ガイダンス
1150億円の達成を想定、2023年12月期は値上げによるマージン改善がフルに寄与し、追加のM&Aがなくても1400億円の目標達成は十分に視野とも説明。原料価格高騰などによる先行き懸念など後退で買い安心感が強まった。

<9984> ソフトバンクG 4785 +266大幅続伸。出資企業アリババ・グループのADRが前日の米国市場で30%以上急伸し、含み益の回復が期待される展開になった。中国の国務院金融安定発展委員会が開催した会議において、劉副首相が市場に配慮した政策を打ち出す姿勢を示しており、米国上場の中国株の監査問題についても、米中の監督当局が「具体的な協力計画の策定に取り組んでいる」と明らかにした。アリババ株の先行きに対する懸念が大きく後退する形へ。

<9179> 川崎近船 5010 +705ストップ高。親会社である川崎汽船が株式交換によって同社を完全子会社化すると発表しており、交換比率にサヤ寄せを目指す動きとなっている。株式交換比率は1:0.58で、前日の川崎汽船の終り値8860円をベースにすると、理論株価は5138円となる。同社株式は5月30日に上場廃止となる見込み。なお、川崎汽船は本日、やや売り優勢の展開になっている。

<1518> 三井松島HD 2209 +305急伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の70億円から82億円、前期比4.2倍に引き上げ、石炭生産分野における石炭価格の上昇及び電子部品分野における堅調な業績推移などが背景となっている。また、年間配当金も60円から80円に引き上げ。それぞれ上半期決算時に続く上方修正となる形に。上振れ期待は強まっていたが、足元で高値から調整が続いていたことで、ポジティブな反応優勢に。

<6920> レーザーテック 19095 +1695急伸。FRBは前日のFOMCで政策金利を0.25ポイント引き上げた。利上げは2018年12月以来となる。政策金利見通しでは、年内の利上げ回数は7回となり、12月会合の3回から増やしている。米国株式市場は一旦売りに傾いたものの、その後は切り返し。ナスダック指数は大幅な上昇となっている。グロース株にとってはあく抜け材料につながり、東京市場でも同社などグロース株の中心格は買い優勢の展開に。 <ST>
配信元: フィスコ

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