GMOメディア Research Memo(5):2021年12月期は大幅増収、営業利益は2期ぶりに黒字転換

配信元:フィスコ
投稿:2022/03/08 16:05
■業績動向

1. 2021年12月期の業績概要
GMOメディア<6180>の2021年12月期の連結業績は前期比71.5%増の8,575百万円、営業利益で48百万円(前期は216百万円の損失)、経常利益で60百万円(同214百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益で7百万円(同408百万円の損失)となった。

売上高の増収要因は、アドネットワーク広告単価が市場環境の好転により前期比20%程度上昇したことに加えて、ゲーム事業のユーザー数拡大による広告・課金収入が伸長したこと、2020年3月に子会社化したGMOくまポンの業績が2021年12月期は通年で寄与したことなどが挙げられる。単体売上高は前期比60.1%増の6,090百万円と5期ぶりに過去最高を更新した。

営業利益は、投資育成2事業(「コエテコ」「キレイパス」)への広告・開発投資継続や人件費の増加があったものの、増収効果で吸収し2期ぶりに黒字転換した。このうち単体の営業利益は174百万円(前期は9百万円の損失)となり、GMOくまポンは1億円強の営業損失となった(前期は2億円強の損失)。営業費用の対売上比率を見ると、売上高に連動する変動費はアフィリエイト広告やゲーム広告、クーポン販売事業が大きく伸長したことで前期の46.8%から56.9%に上昇した。一方、増収効果により人件費が19.6%から13.5%、販促費が20.3%から14.4%、その他費用が15.1%から10.8%とそれぞれ大きく低下し、営業利益率の改善要因となった。

なお、同社計画比でも想定に対してアドネットワーク広告単価が上昇したほか、ゲーム課金収入も好調に推移したこと、並びに投資育成2事業に関する広告宣伝費や販促費が計画をやや下回ったことなどにより売上高、各利益とも上回って着地した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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