◆ 昨日は“ドル買い≧円買い”… - “115円半ば”へ反発
「停戦協議」は何ら進展しておらず、「ウクライナ情勢」は依然として緊迫化し続けています。
このため“リスク回避→円買い”は根強いものがありますが、昨日はそれを上回る“ドル買い”がマーケットを席巻しました。
『欧米諸国はロシア産原油の禁輸を検討』
この報道を背景に原油価格は跳ね上がり、NY原油は“2008年7月以来(130ドル)”へと一時駆け上がりました。
このため「さらなるインフレ加速」が意識されており、NYダウは“21年11月26日以降最大の下落幅(△797ドル)”を記録しました。
一方で米10年債利回りは“急反発(1.66%→1.80%)”を演じ、「有事+金利選好」の双方から促された“ドル買い”が勢いで上回ったからです。
◆ 「日米金利格差」が意識されやすい…?
もっとも冒頭で記したように“リスク回避→円買い”は根強く、特に「ウクライナ情勢」は予断を許しません。
このためこちらの勢いが増す可能性は否めず、そうなると昨日の上昇も相俟って“利益確定売り(円買い戻し)”が先行しても何ら不思議ではないということになります。
それでも日経平均が“2万5000円割れ”を演じたものの、「投資家のリスク許容度」が低下しているわけではありません。
“下げ渋って”いることが背景にあるからです、仮に“再度低下→リスク回避姿勢”となったとしても、『(来週の日銀会合で)景気判断引き下げの方向で議論』との一部報道があります。
「日米金利格差」が意識されるとあっては、下値を支え続ける可能性は十分…?
「綱引き(ドル⇔円)」が継続する可能性は高いと見られるだけに、“上値の重さ”は相変わらずとは見られます。
それでも“下値の堅さ”は健在との見方は、少なくとも継続したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.872(2/15高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:115.803(3/3高値)
上値3:115.600(ピボット1stレジスタンス)
上値2:115.549(3/4高値)
上値1:115.471(3/7高値)
前営業日終値:115.312(20日移動平均線
下値1:115.233(日足・一目均衡表基準線)
下値2:115.104(日足・一目均衡表転換線、50日移動平均線)
下値3:115.000(大台、-1σ)
下値4:114.902(週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値5:114.767(3/7安値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
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