次の暴落は突発型?ダラダラ型?【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2022/02/08 18:00

今の株式市場で大きな悪材料となる可能性がある3つの懸念

・ロシアのウクライナ侵攻危機
・国内のコロナ感染者数急増
・米国長期金利の急騰

この3つが爆発すれば、株式市場は短期的に暴落するでしょう。ただ、急落にも2パターンあり、そのパターンを押えておくことが大切です。

まず、1つ目の【ロシアのウクライナ侵攻危機】で実際にロシアがウクライナに侵攻した場合、「突発型の暴落」になりそうです。

突発型の暴落とは、3.11東日本題震災のときの暴落で、一気に急落し、一気に戻るパターンです。今回、ロシアがウクライナに侵攻した場合、そのタイミングで短期的に急落するものの、戦争は長期化せず短期間である程度株価が戻ることが想定されます。このようなときには深めの急落に備えた逆張りで、保有期間の短い手仕舞いが機能しそうです。

2つ目の【国内のコロナ感染者数急増(緊急事態宣言)】についても、1つ目と同じで「突発型の暴落」になるのではないかと考えています。オミクロン型の感染拡大は続いていますが、経済はある程度正常に機能しています。ですので緊急事態宣言発令で一時的に株価が急落しても短期間で株価は戻りそうです。こちらも深めの急落に備えた逆張りで、保有期間の短い手仕舞いが機能しそうです。

3つ目の【米国長期金利の急騰】はやっかいで、ダラダラ型の暴落になりそうです。ダラダラ型の暴落のイメージとしてはコロナショック時のチャートが想定されます。ダラダラ型の暴落は、暴落キター!と思ってもそこからもう一段下がってきます。ですので、一気にフルポジションになるのではなく、段階的にポジションを持つような逆張り戦略が機能しそうです。

このように一言に暴落といってもそれぞれパターンがあります。少なくともこの「突発型暴落」と「ダラダラ型暴落」の2つのパターンについては分けて考えて、それぞれに合った逆張り戦略を用意しておいたほうがいいでしょう。今のうちにしっかりと準備しておいてくださいね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想