◆ “円買い(戻し)”進行 - 一時115円割れ
昨日は米・欧の債券利回りが“高止まり”を見せる中、比較的、株式も“堅調推移”を見せています。
このため“金利選好→ドル買い”“リスク選好→円売り”をそれぞれ促す要因といえますが、実際には“円買い(戻し)”が対ドル/対ユーロ/対ポンドで進行しました。
“タカ派寄り”とされた先週の主要イベント後に発生したフローが巻き戻されたからですが、この影響にてドル円は“114.913円”へと一時値を落とす場面を見せています。
もっとも「日米金利格差拡大」への思惑が変わったわけではなく、下値では“すぐさま買い拾う”といった動きも散見されています。
このため“下値の堅さ”は相変わらずであり、緩やかに“押し戻され”て、昨日の取引を終えています。
◆ 幾分“上方向”が期待されるが・・・?
こうして先週の動きが一旦“巻き戻され”ましたので、本日は「仕切り直しの一戦」ということになります。
そして「米債券利回りの高止まり(2年債は2020年2月以来/10年債は同年1月以来)」を踏まえれば、“金利選好→ドル買い”が促されやすいと見るのが自然です。
また「日経平均上昇(本稿執筆時は+120円)」を踏まえれば、“リスク選好→円売り”に傾斜してもおかしくないことになります。
さらに「昨日のポジション調整」まで考えれば、期待は“上方向”ということに…。
ただしマーケットの目が「米CPI」に向かっている以上、どこまで「積極的なポジション形成」がなされるかは、正直いって未知数(微妙?)といわざるを得ません。
幾分“上方向(買い戻し)”を期待するものの、“方向感定まる”に発展するのはまだ先と考えておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.682(1/28高値、+2σ)
上値4:115.590(1/31高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:115.425(2/4高値)
上値2:115.340(ピボット1stレジスタンス、2/7高値)
上値1:115.140(+1σ)
前営業日終値:115.092
下値1:115.000(大台)
下値2:114.913(2/7安値、日足・一目均衡表基準線/転換線、2/2~2/4の38.2%押し水準、ピボット1stサポート)
下値3:114.776(2/4安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線、2/2~2/4の50%押し)
下値4:114.627(2/2~2/4の61.8%押し、20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:114.437(日足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
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