チャートは押し目買い意欲の強さを示唆
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 1.39 ドル高の 35091.13、ナスダック総合指数は 82.34 ポイント安の 14015.67 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27225 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺で寄り付くと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、下ひげが出現。押し目買い意欲の強さを示唆しており、リバウンド相場が継続していることを意味している。基本的には上方の窓を目指す順番であり、700 円程度の上昇余地がある。本日はもみ合いスタートから、徐々に強含む動きになりそうだ。
基本的に買い手掛かり材料は乏しいが、市場の雰囲気はそれほど悪くはない。相次ぐ企業決算への期待、塩野義製薬(4507)の国内経口薬の申請など、明るいニュースが全体相場を下支えしそうだ。
何より特段、懸念される悪材料が少ない。市場は着実にこれらを織り込んでおり、相場は上値志向を強めている。過度に売った投資家の買い戻しも期待され、相場は上値を試すだろう。「売られないから買われる」といった好循環を生み出しそうだ。
そのようななか、投資家は「買いポジション」を持ったまま、「相場の主体性」に期待すべき局面となる。現時点では「何となく上昇」といった感じになっているが、株価の上昇とともに「自己強化型」の上昇相場が期待できるだろう。「上がってから買う」ということではなく、やや勇み足でもここは積極的に食指を伸ばすようにしたい。
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