相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2022/02/04 17:23

<7715> 長野計器

四季報より 業種:精密機器。

【特色】機械式圧力計はグループで世界シェア首位。自動車向け主力。世界最大の電子圧力センサー工場

【好反発】圧力センサーは半導体関連向け大幅増販。圧力計も北米エネルギー関連向け、国内空圧機器向けに好伸。下期集中の減価償却等こなし営業益好転。特別配。23年3月期は主力製品が国内、米欧で続伸。

【新工場】北米向けに温度計、圧力計、圧力センサー供給するメキシコ新工場が21年10月稼働。半導体関連向けに薬液や純水等の適正値捉える新センサーの販売開始。

2021年11月12日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+135.1%の33.90億円、経常利益+130.2%の34.80億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。

2018年5月21日の1507円からの下降トレンド(A)の中で、12月25日の703円、2019年6月3日の655円、8月28日の628円と3点底をつけて反発し、1月24日に1083円まで上昇し、その後、コロナ相場に巻き込まれて急落となり、3月13日の613円で底打ちとなりました。ここからの反発で5月29日に1069円まで上昇後、小さな三角保ち合いをつくって下放れし、10月30日の760円の安値から上昇トレンド(B)を形成しています。この中で2021年4月11日に1296円まで上昇して8月20日に1007円まで押し目を入れ急角度の上昇トレンド(C)に移行して、11月22日に1859円の年初来高値更新となりました。ここから調整入りとなり、1月28日の1215円まで下げて落ち着きどころを探しています。

※2020年3月13日の613円を底値とする上昇で、2021年11月22日の1859円までの上昇幅の1/3押しが1444円、1/2押しが1236円となります。1/2押し水準まで下げており下げ止まる可能性があります。
 

 

<7246> プレス工業

四季報より 業種:輸送用機器。

【特色】トラック用のフレーム、アクスル生産で国内トップ。いすゞ向け約2割。建機用キャビンも

【増 額】収益認識基準適用で売上高目減り。柱の国内フレーム・アクスルは輸出向け中心に想定以上。タイのピックアップ向け繁忙。建機向けも生産増える。合理化も効き前号から営業益増額。増配。23年3月期はタイ中心に操業度上がり営業益続伸。

【中国拠点】建機向け生産拠点を3カ所から2カ所に集約して生産体制効率化。脱炭素へ推進委員会設置、22年に目標値開示へ。

2021年11月5日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+151.9%の120.00億円、経常利益+133.4%の117.00億円と3期ぶりの増収・増益の見通し。

2017年11月9日の742円、2018年7月24日の728円を2点天井にして反落し、2018年10月26日の479円、12月25日の478円とダブル底をつくり、ここから2019年2月6日に649円まで戻り高値となって下降トレンド(A)を形成しました。この下降トレンド(A)の中で、8月15日に407円まで下げ11月11日に503円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれて急落となり、2020年4月6日に194円で底打ちとなりました。ここから4月30日に271円まで自律反発し、5月20日に234円まで押し目を入れて上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で、2021年10月5日の322円の安値から上放れとなって、11月9日に434円まで上昇後、12月22日に375円まで押し目を入れて1月12日に456円の年初来高値をつけて今年の1月27日に367円まで下げて、少し戻しています。
 

 

<1968> 太平電業

四季報より 業種:建設業。

【特色】発電所主体のプラント工事会社。関西、中部の原発に強い。エンジニアリング会社へ脱皮模索中

【増 額】上期末受注残525億円(前期571億円)に縮小。ただ、完工は大型工事進み高水準。人手不足緩和し施工効率化が想定以上。営業外で発電関連補助金。増配。23年3月期は風力等の再生エネ関連育つ。

【脱炭素】広島のバイオマス自社発電ではCO2回収から農業利用までの循環システム構築目指す。新エンジ子会社は小型発電向け主眼に、設計と材料調達の新領域開拓。

2021年11月11日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+18.9%の88.00億円、経常利益+28.5%の107.00億円の増収・増益の見通し。

2019年後半からのコロナ相場で、11月8日の2639円、2020年2月10日の2747円の2点天井をつけて急落となり、3月13日に1852円で底打ちとなり、上昇トレンド(A)を形成しています。この中で8月5日の2089円を2点底にして、2021年3月17日に2844円まで上昇し、ここから5月17日に2489円まで押し目を入れ、三角保ち合いのあと上放れし、9月14日に2990円と年初来高値をつけました。ここから11月29日に2599円まで下げて反発し、12月16日に2915円まで上昇して2番天井をつけ下落となっています。

ここから大きく下げており、再び買いチャンスと思われます。
 

 

<4188> 三菱ケミカルホールディングス

四季報より 業種:化学。

【特色】総合化学首位。化学・レイヨン・樹脂が合併した三菱ケミカルが中核。製薬や産業ガス等も

【大幅増額】石化が市況高水準続き大幅想定超。MMA急反発。車用復調、光学フィルム好調。医薬減損解消やアルミナ繊維売却益が押し上げ。営業益大幅増額。23年3月期は石化市況沈静化や売却益剥落響く。

【事業整理】車の排ガス浄化装置向けが中心のアルミナ繊維事業を22年3月売却へ。ドイツに年産能力2・7万tのポリエステルフィルム製造設備新設、24年末に完工。

2022年2月3日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+623.9%の3440.00億円、経常利益+896.7%の3280.00億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。

2016年6月28日の437円の安値からの上昇トレンド(A)の中で、2018年1月9日に1320円まで上昇し、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、2019年5月14日の696円、8月26日の699円と2点底をつけて、11月8日に888まで上昇したところで、コロナ相場入りとなり、ここから急落となって2020年3月13日に547円まで下げて、いったん底打ちとなりました。ここから3月27日に683円まで自律反発してもみあいとなり、7月31日の565円、11月5日の543円を2点底にして上昇トレンド(C)へ転換しました。この上昇トレンド(C)の中で、2021年9月14日に1063円の戻り高値をつけ、12月2日の810円、12月14日の823円と2点底となって反発しているところです。
 

 

<5408> 中山製鋼所

四季報より 業種:鉄鋼。

【特色】日本製鉄系。鋼板、棒線など鉄鋼メーカーの老舗。自社電気炉と高炉で培った圧延技術に特徴

【増 額】鋼板は高炉の製造業向け繁忙で需給タイト。値上げ進み、スクラップとの価格差大幅拡大。棒鋼線材も製造業回復。営業益増額。大幅増配。23年3月期自社電気炉増産、厚板半製品の生産委託量拡大。

【電気炉】合理化投資完了した電気炉の操業時間延長計画。自社電気炉生産増強で鉄源半製品購入削減し原料コスト低減。加工品は建築向け縞鋼板の能力増強を検討。

2022年2月4日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益;239.7%の80.00億円、経常利益+162.7%の70.00億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。

2016年11月9日の581円を安値とし、2017年3月2日の818円を高値とする三角保ち合い(A)を形成し、この中で2018年5月17日の777円の高値から下放れし、7月11日に620円まで下げていったん9月27日に749円まで反発したあと、下降トレンド(B)へ転換しました。この中で12月25日の446円、6月4日の451円、8月29日の428円と3点底をつけて、12月12日に596円まで上昇したあと、コロナ相場となって急落し、2020年3月13日の314円で底打ちとなりました。その後、3月27日に438円まで自律反発したあと、8月5日に332円まで下げて、ゆるやかな上昇トレンド(C)へ移行しました。この上昇トレンド(C)の中で、2021年5月10日に491円の高値をつけて、7月20日に385円まで押し目を入れて再上昇となって、8月31日に549円の年初来高値更新となり調整に入りました。12月1日に412円で調整完了となり、今年の1月17日に505円まで反発して下落し、押し目買いとなっています。

配信元: みんかぶ株式コラム

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