自立反発できるかが焦点

昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 66.77 ドル安の 34297.73、ナスダック総合指数は 315.83 ポイント安の 13539.29 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27125 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、下方の窓の一部を下ひげで埋める形。ちょっとした調整一巡感が漂っており、反発しやすい状態となっている。
NYダウも連日で長い下ひげが出現しており、調整一巡感の強いチャート。これが底入れとなるかが焦点となっている。
市場が気にしているのが、ウクライナ情勢の緊迫化、米利上げペース、企業決算などだ。それに加えて、国内では岸田首相への批判的な声が高まっている。投資家は岸田首相の「株主を重視しない」姿勢に腹を立てており、株安の原因になっている。そもそも投資家は「新しい資本主義」を評価しておらず、売りで反応しているのが実情だ。政策転換の可能性が低いだけに、「この下落相場としばらく付き合わないといけない」と諦めムードなのである。
海外発の下落を免れた日本株であるが、ここから自律反発できるかが焦点となりそうだ。積極的に上値を買う投資家は少なく、相場を支えられるかが微妙だからだ。昨日は日銀によるETF買いが入り、何とか値を保った状況。後場に入ってから「本日のETF買いはなし」と見切られれば、株価は下落する可能性が高くなる。投資家は依然として「売りポジション」を持ちながら、底入れの成否を見極める局面となる。
最新人気記事
-
三菱重が売買代金首位で大幅高、信用取組が急改善し投資マネーの再攻勢を誘導 03/12 10:26
-
来週の株式相場に向けて=「中銀ウィーク」に突入、いったん反発試す局面か 03/14 17:32
-
「宇宙開発関連」が15位にランク、文科省が戦略基金の第2期テーマを... 03/13 12:21
-
ADR日本株ランキング~アドバンテストなど全般買い優勢、シカゴは大... 03/15 07:47
-
「ネット銀行」が15位、金利上昇で銀行株の注目度増し関心拡大<注目... 03/12 12:21
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 00:30
-
03/15 23:30
-
03/15 22:30
-
03/15 21:30