<動意株・21日>(大引け)=巴川紙、朝日ラバー、中外炉など

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/01/21 15:09
<動意株・21日>(大引け)=巴川紙、朝日ラバー、中外炉など  巴川製紙所<3878.T>=後場急伸。きょう午後2時30分ごろ、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を14億円から18億円(前期1500万円の赤字)に増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。売上高も330億円から340億円(前期比10.5%増)へ引き上げた。半導体市場やトナー事業における好調が第4四半期も維持すると予想されることや、持ち分法適用関連会社のディスプレー向けフィルム加工事業の業績も引き続き好調が見通されることなどが業績押し上げ要因となる。あわせて、従来未定としていた年間配当予想について15円にすると発表、3期ぶりの復配となる見込みだ。

 朝日ラバー<5162.T>=一時ストップ高。同社はきょう午前11時に、GSIクレオス<8101.T>とカップ積層型カーボンナノチューブ(CSCNT)を分散したシリコーンゴムを共同で開発し、高い導電性と最適硬度の両立を達成することに成功したと発表した。このCSCNT導電シリコーンゴムは長期間にわたる実証試験の結果、屋内外の過酷な環境でも適用可能な自動車向け部材として採用され、今春から同関連業界向けに納入が開始されるという。なお、クレオスは26〜28日に東京ビックサイトで開催される「第21回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議(nano tech 2022)」に出展し、導電シリコーンゴムのサンプルを展示する予定としている。

 中外炉工業<1964.T>=後場プラス圏に浮上し続伸。同社はきょう午後1時に、22年3月期連結業績予想について、売上高270億円(前期比9.2%増)を据え置いたものの、営業利益を6億円から9億円(同2.3倍)へ、純利益を6億円から8億円(同2.4倍)へ上方修正すると発表した。原価・経費の低減をはじめ、利益率の向上に努めたためとしている。

 クシム<2345.T>=ストップ高。前日の大幅高に続き投資資金が攻勢、今月13日につけた戻り高値423円を気配値のまま上回り上値追い基調を鮮明としている。eラーニングを主力とするほか、ブロックチェーンや暗号資産分野にも積極的に経営資源を投下しており、今後の展開に注目が集まっている。足もとでは20日付の大量保有報告書で、光通信<9435.T>がクシムの保有株式比率5.0%を取得したことが分かり、これが株価を刺激する格好となった。光通信の保有目的は純投資としている。

 FRACTALE<3750.T>=一時ストップ高。20日の取引終了後、子会社サイトリ・セラピューティクスがカナダのバイオテクノロジー企業との間で、COVID-19感染予防治療薬の一酸化窒素点鼻薬に関して日本国内における独占販売契約を締結したと発表。これを材料視した買いが膨らんだ。この点鼻薬は、カナダのバイオ企業であるSaNOtize Research and Development(サノタイズ社)が手掛けているもので、COVID-19の感染を防ぎ、感染期間を短くし、重症度を軽減するといった効果があるという。今後、サイトリ・セラピューティクスは同契約に基づき、医薬品医療機器総合機構(PMDA)と早期の承認を目指して薬事戦略相談を開始する予定としている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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