米利上げが経済に打撃を与える場合はドルは下落の可能性=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/01/20 01:34
 きょうの為替市場はドル買いが一服しており、ユーロドルは買い戻しが優勢となっている。本日の21日線が1.13ドル台半ばに来ているが、現在はその水準での推移となっている。ただ、買い戻されてはいるものの依然として上値は重い印象だ。

 FRBは3月に利上げを開始し、その後も追加利上げを継続するとみられている。そのため、ドルは今年前半に上昇すると思われるが、インフレと金利上昇で需要が減退すれば、下落する可能性があるとの指摘も聞かれる。高インフレがすでに所得増加に影響しているほか、米住宅ローン金利は債券利回り上昇を背景に上昇傾向にある。そのため、FRBの引き締め政策に呼応して米経済成長が比較的早く鈍化するリスクもあり、その結果、ドルが下落する可能性があるという。

 ユーロドルは年央に、1.10ドルまで下落すると予想しているが、その後はECBの引き締め政策へのシフトに注目が移るため、下期には買い戻される可能性があると指摘している。

EUR/USD 1.1350 EUR/JPY 129.68 EUR/GBP 0.8328

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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