◆ “巻き戻し”先行 - 114円半ばへ
米国市場休場にて「材料難+流動性低下」が目立つ中、昨日は“ドル買い戻し”が目立ちました。
「米金融正常化」に対する思惑は減退しておらず、逆に増幅する動きが見られているからです。
一方で昨日は日経平均が反発するなど、リスクセンチメントは改善傾向にあります。
このため“円売り戻し”も発生しており、ドル円は“114円半ば”へと上値を伸ばしています。
もっともNYタイムには流動性がさらに低下したこともあり、そこからの“さらなる上値追い”につながることはありませんでした。
“114.60円”付近で完全に膠着したドル円は、その後は“±10pips弱”に押し止められたまま、昨日の取引を終えています。
◆ 珍しく注目度が高い… - 日銀会合
すでに「ブラックアウト期間」に突入したことを考えれば、ここからの“さらなるドル買い”は未知数といわざるを得ないところです。
一方で『インフレ目標達成前の利上げが可能かを議論』という先週末の一部報道もあり、珍しく「日銀金融政策決定会合」にマーケットの注目が集まっています。
このため結果次第ではありますが、“円主導”での動意は十分期待されるところでもあります。
ただし日本が直面するデフレ圧力を和らげるためには、“円売り”は切っても切れない状況と見るのが自然です。
つまり『このタイミングで期待を潰す』といった展開は極めて期待薄といわざるを得ません。
そうなると「(円を)噂で売って、事実で買い戻す」が仮に発表後に発生したとしても、すぐさま押し戻される展開が期待される…?
オーダー状況を見ると、“114.20-00円”にドル買いオーダーが並んでいるのに対して、ドル売りオーダーは“114.80-115.00円”へと切り上がっているとも聞き及びます。
基本的には“動きづらい”でしょうが、“下値は堅い”“もう一段の反発(巻き戻し)”は十分に期待されると見ておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.253(1/4~1/14の61.8%戻し)
上値4:115.000(大台、20日移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:114.915(1/4~1/14の50%戻し)
上値2:114.833(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.704(1/13-17高値、日足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:114.607
下値1:114.437(週足・一目均衡表転換線)
下値2:114.326(50日移動平均線、-1σ)
下値3:114.205(1/14~1/17の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:114.094(1/17安値、1/14~1/17の50%押し)
下値5:114.000(大台)
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