豪ドル/円、押し目買いが奏功しそう

著者:津田隆光
投稿:2022/01/07 10:20

下値固めの時間帯か

豪ドル/円・日足・複合チャート
豪ドル/円・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】21日MA(≒82.500円)で下値サポートされるか否か
【見通し①】同MAで下値サポートなら、「84.500円」付近までの上値切り上げも
【見通し②】同MA割れなら、「81.400円」付近までの下押しを想定
【投資戦略アイデア】「押し目買い」ないしは「打診買い」

昨年末より、いわゆる“サンタクロース・ラリー”が継続していた豪ドル/円ですが、昨日(6日)の終値ベースにおいてBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインを割り込んだことで、一旦「上昇バンドウォーク崩れ」となっています。

ただし、上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方に位置していること、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが右肩上がり推移になりつつある(上図赤色点線丸印)ことから、豪ドル/円・日足チャートは、上昇トレンド継続を示唆するチャート形状であると判断します。

その一方で、足もとでは、上述の通りローソク足が終値ベースでBB・+1σラインを割り込んでいることから、「上昇トレンド一服」→「(次の上昇トレンドに向けた)足場固めの時間帯」と捉えて良いでしょう。

注目ポイントは、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒82.500円、上図黄色矢印および緑色線)でローソク足が下値サポートされるか否か。

筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、21日MAが下値支持線として機能した場合は、「下値固め」→「上昇フロー」となる可能性も。当該ケースでは、BB・+1σライン超えとなる「上昇バンドウォーク再開」も伴いながら、BB・+2σライン(≒84.500円、上図Ⓐ赤色線)付近までの上値切り上げとなりそうです。

[見通し②]
一方で、21日MAを終値ベースで割り込んだ場合は、「重要線割れ」→「もう一段の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「+DI>-DIの乖離縮小、ないしは交差」も伴いながら、BB・-1σライン(≒81.400円、上図Ⓑ水色線)付近までの下押しを想定すべきでしょう。


各メルクマールを総合すると、豪ドル/円は当面下値しっかりの相場付きが継続する動きとなりそうです。よって、仮に上記[見通し②]の局面では、「押し目買い」ないしは「打診買い」が奏功しそうです。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想