日経平均は3日ぶり大幅反発、海外下げ一服で反発期待の買い、半導体株など高い

配信元:フィスコ
投稿:2021/12/21 15:56
日経平均は3日ぶり大幅反発。20日の米国市場でNYダウは大幅に3日続落し、433ドル安となった。世界的な新型コロナウイルス感染拡大などが懸念されたが、一時700ドル近く下落したのちに買い戻しが入って下げ幅を縮小。ここ2日で1100円あまり下落していた日経平均も、本日は買い戻しや自律反発期待の買いが先行して371円高からスタートした。その後、香港ハンセン指数の反発や時間外取引でのNYダウ先物の上昇を追い風に一時28533.74円(前日比595.93円高)まで上昇すると、高値圏でこう着感を強めた。

大引けの日経平均は前日比579.78円高の28517.59円となった。東証1部の売買高は10億
1566万株、売買代金は2兆3405億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、海運業、その他製品、証券、ゴム製品、電気機器が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は20%となった。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が5%近く上昇したほか、2位の任天堂<7974>や3位の東エレク<8035>も上げが目立った。米マイクロン・テクノロジーの好決算を受け、レーザーテックや東エレクといった半導体関連株に買いが向かったようだ。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>郵船<9101>など全般堅調。新型コロナ飲み薬が変異株「オミクロン型」にも有効との初期分析を発表した塩野義<4507>は5%超上昇し、業績予想の修正を発表したあすか製薬HD<4886>
は急反発。また、クラウディア<3607>が東証1部上昇率トップとなり、ブラス<2424>はストップ高を付けた。一方、ZHD<4689>ソフトバンク<9434>は小幅に下落。業績下方修正を発表した日機装<6376>は売りがかさみ、売上計上時期を巡る社内調査実施を発表した日本M&A<2127>は東証1部下落率上位に顔を出した。
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