下方の窓が下値支持帯として機能するかが焦点

昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 0.06 ドル安の 35754.69、ナスダック総合指数は 269.62 ポイント安の 15517.37 となった。また、時間外取引の日経平均先物(3月限、円建て)は 28560 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、上影陰線が出現。上値の重さを示唆しているものの、買いサインは継続している。短期的には下方の窓(28618.46 円―28621.47 円)が下値メドとなり、100 円程度の下落余地がある。本日は軟調スタートとなるなか、この窓が有効な下値支持帯として機能するかどうかが焦点となりそうだ。
そして本日は 12 月限の先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日である。寄り付きでポジション整理が行われることになり、商いが膨らむだろう。同時に需給変化を起こし、相場が一変する可能性がある。基本的には強気相場なので、低めの SQ を算出したあと、株価が上昇に転じるのがメインシナリオだ。そしてその後、上方の窓を目指す動きとなる。
そのようななか、中国・恒大集団に対してフィッチが一部デフォルトを認定した。このことに関して市場は相当程度、織り込み済み。悪影響は限定的だろう。
市場は再びリスクオンの姿勢を強めており、上昇しやすい環境になっている。売り一巡後に下げ渋る動きとなれば、投資家は改めて強気姿勢を強めるだろう。軟調場面は押し目買い。相場の強さを確認することになりそうだ。
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