リバウンド歩調強まるが、アヤ戻しの範囲内
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昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 492.40 ドル高の 35719.43、ナスダック総合指数は 461.76 ポイント高の 15686.92 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28800 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は買い先行の展開を想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、大陽線が出現。リバウンド歩調が強まっているが、明確な買いサインが出たわけではない。本日は買い先行が予想され、窓を空けて上昇するだろう。焦点となるのは、その窓を大引けまで維持できるかどうか――。これが実現しないと、本格的な上昇相場には発展しない。
米国株が上昇したのは、オミクロン株に対する過度な警戒感が後退したから。投資家はリスクオンの姿勢を強め、ナスダック中心に買い上がった。
ただ、日経平均は明確な買いサインが出ておらず、現時点では「アヤ戻し」の域を出ていない。本格的に強気転換するのは時期尚早であり、その後の流れを見極めるしかない。投資家は「売りポジション」を維持したまま、相場が強気転換をするのか――冷静に観察することになる。
日経平均の戻りメドとされるのは上方に空いている窓(29332.99 円―29444.45 円)。ここから 1000 円くらいとなるが、窓を空けずに到達しても、「単なる戻り」として意識されるだけだ。投資家は相場を楽観視することなく、「シビアな眼」で見ていきたい。
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