先週末の下ひげを下回れば、再び先安観が台頭
先週末の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 59.71 ドル安の 34580.08、ナスダック総合指数は 295.85 ポイント安の 15085.47 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27885 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。再び下値を試すものと思われる。
注目の米雇用統計は市場予想を下回る展開。11 月の雇用者数は 21 万人増に減速し、市場予想を下回った。ただ、失業率が低下したことで、「雇用環境は悪くない」との見方が台頭。米 FRB による金融引き締め観測が高まる展開となった。
日経平均は先週末、下影陽線が出現したものの、明確な底入れのシグナルにはなっていない。調整一巡感の強いチャートにはなっているものの、リバウンドが本格化する気配は見せていない。
本日は軟調スタートが予想されることで、改めて弱気相場が鮮明になるだろう。先週末の下ひげをあっさり下回ることになれば、再び先安観が台頭。投げ売りが出てくる可能性がある。投資家は「売りポジション」を持ちながら、その「弱さ」を確認する場面となる。
今週の注目材料はやはり、週末のメジャーSQ ということになるだろう。足元の下落相場が終了するきっかけになるかもしれないからだ。一応、注意する必要があるだろう。
あとはオミクロン株の影響であるが、マーケットは特に悲観的にはなっていない。それは現時点でボラティリティの上昇が抑えられており、「通常モードでの下落」という認識になるからだ。日経平均の下値メドは難しいものの、大きなボックス圏から離れたわけではない。メジャーSQ などの需給イベントを通過すれば、買い戻しが入ってくる可能性は十分にある。投資家はそういったことが「節目」になるか――改めて確認することになる。
【本日のレポート銘柄】
シンバイオ製薬<4582>
リボミック<4591>
シライ電子<6658>
セレスポ<9625>
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