◆ 「オミクロン続報」は見られず、しかし「米利上げ時期前倒し」にて上下動… - 113円を挟んだ揺れ動き
昨日は「オミクロン株の続報」が入ることはなく、米10年債利回りは“上下動(1.41-46%)”を繰り返しました。
このためドル円も、“方向性が定まる”に至ることはありませんでした。
一方で昨日発表された米新規失業保険申請件数は“前週比増(+2.8万件の22.2万件)”となったものの、“事前予想(+24.0万件)を下回り”ました。
さらに米要人発言が“タカ派寄り”となったこともあり、「米利上げ時期の前倒し観測」が台頭する場面が見られました。
このためドル円は“上下に振れる”展開となり、“113.323円→112.707円→113.240円”と揺れ動きました。
もっとも冒頭で記したように“方向性が定まる”には至っていないため、“113円を挟んだ膠着”を強いられ続けています。
◆ “動きづらい”は事実も、「米雇用統計」次第では…?
こうなると「新たな材料(特にオミクロン株関連)」が跳び出すまでは、“方向感不在”と見るのが自然ということになります。
ただし本日は「米雇用統計」が予定されていますので、「米利上げ時期の前倒し観測」にて揺れ動く可能性はゼロではありません。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+55.0万人)/失業率(4.5%)/平均時給(前年比+5.0%)」となっていますので、まずはここからの乖離具合が注目ということになります。
前哨戦を見ると、「ISM製造業景況指数」は“前月より改善(60.8→61.1)”しており、構成項目である「雇用指数」も“上昇(52.0→53.3)”しました。
一方で「ADP雇用統計」は“前月より鈍化(+57.0万人→+53.4万人)”しているだけに、“マチマチ”といわざるを得ません。
このため思惑は傾斜していませんが、その分だけのり代があると見ることも可能ということになります。
◆ “放れた”には付いていきたいが…?
オーダー状況を見ると、“113.30-50円”にドル売りオーダー、“112.80-40円”には断続的にドル買いオーダーが並んでいると聞き及びます。
個人的には、発表までは“様子見(膠着)”、発表後は“好内容→上値窺い”といった展開を想定していますが、こればっかりは出てみるまではわからない…?
「米10年債利回り」「米株式」、さらには「オミクロン株関連のヘッドライン」やそれに伴う「センチメントの揺れ動き」にまで目を配らなければならないとなれば、かなりの“神経質な展開”を想定しておくべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、いつもより値幅を拡大しています。
114.740(+1σ)
114.375(11/24~11/30の61.8%戻し)
114.023(11/24~11/30の50%戻し、日足・一目均衡表基準線/転換線、大台、ピボットハイブレイクアウト)
113.953(11/29高値、20日移動平均線)
上値5:113.889(11/30高値)
上値4:113.701(11/30安値後の戻り高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:113.625(12/1高値)
上値2:113.414(50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:113.323(12/2高値)
前営業日終値:113.186(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線、-1σ)
下値1:113.000(大台)
下値2:112.821(ピボット1stサポート)
下値3:112.668(12/1-2安値)
下値4:112.528(11/30安値、ピボット2ndサポート)
下値5:112.315(9/15~11/24の50%押し、-2σ)
112.205(ピボットローブレイクアウト)
112.120(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表先行スパン上限)
112.000(大台)
111.906(日足・一目均衡表先行スパン下限)
111.649(100日/20週移動平均線)
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