◆ 一応落ち着いた… - 一時“114円手前”へ
いわゆる「オミクロン株ショック」は週が明けても引きずり、『15の国・地域で感染者確認』と報じられた欧州タイム序盤には“112.986円”へとさらに値を落とす場面も見られました。
しかしながら『現時点で死者が報告されていない』『従来株に比べても感染力は特に強い訳ではない』との世界保健機関(WHO)の見解で、流れは変わりました。
過度のリスク回避姿勢が“和らいだ”ことで、米10年債利回りは“上昇(1.47%→1.56%)”、欧州株・米国株は“反発(NYダウは+373ドル)”を見せる中、ドル円は“113.953円”へと値を戻していきました。
ただ“114円回復”に至ることはありませんでしたので、その後は“113円半ば”へと押し戻されて、昨日の取引を終えています。
◆ それでも「米金利先高観」へのテーマ移行は、まだ早い…?
デルタ株での教訓もあって、「各国は水際対策(危機管理)」は迅速に執り行われています。
また『新たなロックダウンは想定していない』とのバイデン米大統領発言も飛び出し、「過度な悲観論」は広がりづらくなっています。
そうなると“もう一段の巻き戻し”を期待しながらも、「次なる材料」を探しにかかる展開が想定されるところです。
その第1候補として挙げられるのが、「パウエルFRB議長の上院・議会証言」です。
その先には「米テーパリングのペースアップ」「利上げ時期の前倒し」が見え隠れしていますので、「米金利先高観」にテーマ移行してもおかしくないところといえます。
ただし昨日公表された事前原稿を見ると、『オミクロン株は経済・雇用の下振れリスク』『インフレの不確実性は増幅』と明記されていました。
そうなると「米金利先高観」にこのまま移行する展開は想定しづらく、“もう一段の巻き戻し”のみに頼るということにもなりかねません。
いかにも“パワー不足”といわざるを得ない状況では、“上値期待”もそこそこにとどめておく必要が…?
「オミクロン株の続報(感染力&ワクチン効果等)」には注意を払いつつ、本日は「“113円台”での揺れ動き」と見ておくべきかもしれませんね。
“113.30-00円”にはドル買いオーダー、“113.80-114.00円”にはドル売りオーダーが、どちらもまとまった規模で設定されているとも聞き及びますので…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.459(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.252(11/24~11/29の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値3:114.098(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、)
上値2:113.953(11/29高値、11/24~11/29の38.2%戻し水準、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:113.794(11/29高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:113.537
下値1:113.408(-1σ)
下値2:113.264(50日移動平均線)
下値3:113.167(週足・一目均衡表転換線)
下値4:113.000(大台、11/29安値、ピボット1stサポート)
下値5:112.931(日足・一目均衡表先行スパン上限)
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