窓下限を死守できれば強気相場継続
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 211.17 ドル安の 35931.05、ナスダック総合指数は 52.28 ポイント安の 15921.57 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29570 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、下方の窓を下ひげで埋める形。強い調整一巡感が漂っており、今度は上方の窓を埋める順番となっている。
本日の日経平均は軟調スタートが予想され、下値メドをいったん下回る動き。それでも強気形状を維持するのであれば、すぐに押し目買いが入ってくるはずだ。強弱の分岐ラインとして意識されるのは、前回の窓下限(29661.22 円)。これを死守している限りは、強気相場は継続となる。
市場が警戒しているのは、極端な円安進行。それが輸入コストを高め、企業収益を圧迫する。いわゆる輸入インフレだ。それに資源高が影響するコスト・プッシュ・インフレ。足元の円安傾向は一服しており、そういった懸念はやや後退している。日本株は米株安を嫌気して、下値を試す展開が予想される。これがすぐに日本株の地力で克服できるのかが焦点となりそうだ。
投資家は「買いポジション」を持ったまま、相場の強弱感を見極める局面となる。市場は何かを恐れているようであり、場合によっては弱気転換する可能性がある。そうなったときにはその原因を考え、即座に売り転換するようにしたい。本日はかなり微妙な一日。引け味には注意しておきたい。
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