マザーズ銘柄の季節到来か【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/11/16 19:00

ここのところマザーズ銘柄が好調…?

マザーズ指数で見るとに日経平均やTOPIXと比べると高値からまだかなり下の水準に位置しているのですが、今週に入りそれまでと比較し、かなり値動きが軽やかになってきています。特に時価総額がそれほど大きくない銘柄で、業績が好調、チャートでも高値圏にある銘柄の株価が動き出した感じです。

このような最近のマザーズ銘柄の値動きをみて「早くもマザーズ銘柄の季節到来かなぁ」なんて思ったりしています。というのも長年トレードしてきた人なら知っているとおり、

【年末は新興株が上がりやすい】というアノマリー(法則性)があるからです。

例年11月後半から12月前半にかけては節税対策の売りが出やすい時期となっています。節税対策のために利益を出している投資家が、【含み損の銘柄を売る】といった動きが出ます。

この節税対策の売りが終わるのは遅ければクリスマス前後となるのですが、今年は選挙やらコロナやらの影響でマザーズ銘柄の株価が伸び悩んだことにより、結果として損切りした投資家がふえたことによって、例年よりもマザーズ銘柄の需給が改善されているのかもしれません。

また12月はボーナス支給月ということもあり、個人投資家の資金が市場に流入してくる月にあたります。そういった12月の株価上昇を見込んだ先回りの買いが入ってきているのかもしれません。

当面は日経平均株価の30000円越えもポイントですが、マザーズ銘柄にも注目しておきましょう。予想以上に強い展開になるかもしれません。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想