買い一巡後は再び下方の窓を目指す展開へ
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昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 158.71 ドル安の 35921.23、ナスダック総合指数は 81.58 ポイント高の 15704.28 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29415 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は買い先行の展開を想定。上値を試すと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、売り一巡後に切り返す動き。下方の窓の一部を埋めたことで、強い調整一巡感が台頭。押し目買いの動きにつながった。中国・恒大集団の資金繰り懸念がいったん後退し、株価は上値を試す状況。上昇幅は限定的であったものの、安値圏での買い意欲の強さを示唆している。
「窓・壁・軸理論」では「上方に壁・下方に窓」という位置関係。短期的にはこの窓を埋めやすく、そうなるのかどうかを見極める局面だ。
本日は買い先行となることで、この上方の壁に挑戦する形。チャートが弱気形状であることから、買い一巡後は失速し、再び下方の窓を埋めに行く展開が予想される。
ただ、逆に大引けまでに窓空けを維持した場合には、改めてチャートは強気転換。上方の壁が消滅することになる。投資家は「売りポジション」を維持しながら、強気転換するか否かを見極める局面となる。
なお、外国為替市場では円相場が1ドル=114 円付近での推移。再び円安歩調を取り戻しており、日本株を支える要因となりそうだ。
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