西鉄、上期経常は黒字浮上で着地、未定だった今期配当は25円実施

配信元:株探
投稿:2021/11/10 16:00
 西日本鉄道 <9031> が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は6億円の黒字(前年同期は132億円の赤字)に浮上したが、通期計画の50億円に対する進捗率は12.1%にとどまり、5年平均の49.8%も下回った。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比22.8%増の43.9億円に伸びる計算になる。

 同時に、従来未定としていた今期の年間配当は25円(前期は25円)実施する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は11.6億円の黒字(前年同期は40.9億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-4.4%→1.3%に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  新型コロナウイルス感染症の影響を合理的に算定することは依然として困難な状況ですが、最近の業績動向等を踏まえ、前回公表を修正しました。 たび重なる緊急事態宣言の影響などにより、鉄道事業およびバス事業での旅客人員の回復やホテル事業での稼働の回復が当初の想定から遅れている一方、国際物流事業での輸出入取扱高の増加や住宅事業での分譲販売区画数の増加などがあり、営業収益は前回公表を上回る見込みです。 一方、各利益は原油など資材価格の高騰を見込み、前回公表を据置いています。※上記の業績予想は、本資料の発表日現在で入手可能な情報に基づき作成したものであります。実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。

  当社は、株主の皆様への安定した利益還元を重視し、適切な内部留保の確保による財務体質および経営基盤の強化を図りながら、安定的・継続的な配当を実施することを方針としております。 2022年3月期の配当予想につきましては、未定としておりましたが、上記方針および当期の業績動向および財政状態を総合的に勘案し、中間配当を1株あたり12円50銭とし、通期では25円とする予定です。
配信元: 株探

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