<動意株・8日>(前引け)=田中化研、イルグルム、メガチップス

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/11/08 11:36
<動意株・8日>(前引け)=田中化研、イルグルム、メガチップス  田中化学研究所<4080.T>=異色の上昇波形成。株価は10月27日にマドを開けて買われた後も利益確定売りを吸収し、陽線連打で異色の上昇波を形成中。リチウムイオン電池向け正極材料を主力に手掛けるが、世界的なEVシフトの動きが基幹部品であるリチウムイオン電池の需給を逼迫させた状態にあり、同社のビジネスチャンス拡大につながっている。ここニッケルやコバルトの市況高騰の影響も反映し利益が急増しており、22年3月期営業利益は従来予想の6億5000万円の赤字から一転して8億円の黒字に修正したことでポジティブサプライズとなった。

 イルグルム<3690.T>=ストップ高。前週末5日の取引終了後、21年9月期決算を発表し、売上高は29億5700万円(前の期比12.9%増)、営業利益は3億6500万円(同32.0%増)で着地。続く22年9月期業績予想は売上高36億円(前期比21.7%増)、営業利益4億7000万円(同28.6%増)となり、売上高・営業利益ともに連続で過去最高を更新する見通しとなったことが好感されているようだ。前期は、広告効果測定プラットフォームなどを提供する主力のマーケティングプラットフォーム事業でEC業界など非対面ビジネス領域顧客向けの売り上げが伸長したほか、EC構築などを手掛ける商流プラットフォーム事業も好調だった。今期も、既存サービスの成長や周辺サービス強化などにより増収増益を見込む。あわせて、自社株買いの実施を発表した。上限を10万株(発行済み株数の1.58%)、または1億円としており、取得期間は11月10日から2022年1月24日まで。

 メガチップス<6875.T>=7連騰で新値街道を走る。同社は特定用途向け半導体のファブレスメーカーで任天堂<7974.T>向け売上比率が高い。前週末5日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の43億円から60億円(前期比19%増)に大幅増額、減益見通しから一転して2割近い増益見通しに変わったことで株価を強く刺激する格好となった。ゲームソフトウェア格納用LSIの需要が会社側想定以上に好調で収益を押し上げ、2期連続のピーク利益更新となる。株価は前週末取引時間中に約半年ぶりに年初来高値を更新、きょうは18年3月以来となる4000円大台乗せとなった

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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