強気相場に変化なし 上方の窓に引き寄せられる
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 94.28 ドル高の 35913.84、ナスダック総合指数は 97.53 ポイント高の 15595.92 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29550 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。強気相場が鮮明になっている。総選挙で与党が勝利したことで、市場では買い安心感が台頭。イベント通過による不透明感も解消し、主力株中心に上昇する展開となっている。
「窓・壁・軸理論」では上方の窓を目指す展開。同時にファンダメンタルズの壁②を突破しそうな感じとなっており、「軸上向き」の可能性が高まっている。これを明確に突破できれば、上値余地が広がることになるだろう。
本日はやや軟調スタートが予想されるが、チャートの強気相場には変化はない。上方の大きな窓に接近していることから、これが株価を引き寄せることが予想される。売り一巡後に切り返す動きとなり、あっさりプラスに転じるかもしれない。
市場が気にしているのが、明日、米国で開かれるFOMCの結果発表だ。テーパリング(量的緩和の縮小)が決定される可能性が高いが、それ以上に注目なのが、FRBによるインフレ認識である。利上げのタイミング、スピードを左右するものであり、もし、持続的なインフレに言及するのであれば、金融引き締め観測が高まる恐れ。それが株価の上値抑制要因として作用するかもしれない。
投資家はとりあえず「買いポジション」を持ったまま、この行方を見守るしかない。すでに軸が上向きに傾いている可能性があり、今後、大幅高となるかもしれないからだ。祝日前、FOMC 前ということで様子見ムードを強めたいのもわかるが、基本的には相場は上向き。上昇を前提にトレードするようにしたい。
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