NYコラム(19日)ダウ平均はもみ合いスタートへー業績期待が根強い相場環境か⁈

著者:加藤裕一
投稿:2021/10/19 22:19

NY株式市場(19日)ダウ構成銘柄のトラベラーズが好決算を発表ー米国10年債利回りは再び1.6%台回復

19日のニューヨーク株式市場でダウ平均はもみ合いながら取引が始まりそうだ。

ダウ構成銘柄では、取引開始前に発表したトラベラーズの7-9月期決算がアナリスト予想を上回る好決算だったほか、ジョンソン・アンド・ジョンソンも好業績を発表したことから本格化している主力企業の決算発表への期待感を繋いだ格好となろう。

ただ、マクロ経済指標では、朝方発表された9月の住宅着工件数は155.5万戸と市場予想(161.5万戸)を下回ったほか、同時に発表された9月住宅建設許可件数は158.9万戸と市場予想(161.5万戸)に届かなかったことから、住宅市場の鈍化懸念が相場の上値を抑えそうだ。米国10年債利回りが、再び1.6%台に回復していることも、主力ハイテク株の上値を抑える要因として捉えられそう。

ダウ平均は、寄り付きでもみ合いながら方向感を探る動きが先行しそう。朝方の売買が一巡した後は、相場を押し上げる決定的な買い材料に乏しいことから、徐々に上値の重さが意識されやすい相場環境が継続しそうな一日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想