チャートは先高感の強い形状
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 534.75 ドル高の 34912.56、ナスダック総合指数は 251.79 ポイント高の 14823.42 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28800 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は買い先行の展開を想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、陽線が出現。前日の上ひげを突破しており、先高観の強いチャート形状となっている。下方にはファンダメンタルズの壁④が確認されており、今度は上方の窓を目指す展開。大きな上値余地が生じており、目先はその通りに動くことになりそうだ。
米国株を押し上げたのは、好調な企業決算と米経済指標だった。9月の卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことで、過度なインフレ懸念が後退。長期金利が低下したことで、ナスダックなどのハイテク株を押し上げた。日本株にも積極的な買いが入り、全体相場を押し上げることになるだろう。
東京株式市場には楽観論が広がりそうだ。足元のリバウンド歩調が明確になってきたことで、売り方が諦めの買い戻し。新規資金も入りやすい。個人投資家も足元の信用評価損益率の改善を受けて、徐々に投資余力が増してくるに違いない。国内は選挙戦に突入したことで、政策期待が高まりやすくなっている。実行性には疑問があるものの、とりあえず有権者ウケの良い「バラマキ論」が先行することになりそうだ。そういった資金が株式市場に流入してくるとの期待もあって、相場を押し上げる原動力になるだろう。
投資家は「買いポジション」を持ったまま、この相場の「持続性」を見極めることになる。足元の悪材料が投資家の視界から外れており、「とりあえずは買いを入れておこう」という雰囲気が支配的となりそうだ。
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