日本株を売り込んでいるのはいったい誰・・・?
日本株が大きく下落しています。菅首相の退陣表明から急騰した日本株ですが、岸田新総裁の誕生で「材料出尽くし」となり急騰前の水準まで戻ってしまいました。
8月下旬からの急騰局面で日本株を買っていたのは外国人投資家です。その外国人投資家が直近に売り越しに転じており、これが日本株が大きく下がった要因となっています。
外国人投資家が日本株を売っている要因として考えられるのが、
・米国長期金利上昇
・岸田新政権による金融課税強化懸念
です。
米国においてはアフターコロナの経済正常化に向けて金融緩和縮小の方向に動き出しており、その結果、米国長期金利が上昇、株安につながっています。この流れは当面続きそうで、米国株も短期的には緩やかな下落局面に入っている可能性がありそうです。
もうひとつの岸田新政権による金融課税強化懸念については、まだ推測の域を超えていないのですが、証券投資に関する税率を引き上げるのではないかとの懸念が、外国人投資家の日本株売りにつながっている可能性があります。
この2つの問題は短期的に解決する問題ではなくずるずる尾を引きそうな問題で、日本株の調整も少し長引くかもしれません。特に10月は企業の中間決算発表が控えており、基本的に売買高が乏しくなりがちで、このような要因から10月は日本株が軟調に推移するのではないかと考えています。
市場の雰囲気もこれまでの楽観ムードから少しずつ悲観ムードに移行しつつあるように思えます。このような相場ではちょっとしたことで株価が乱高下しがちですのでこれまで以上にリスク管理を徹底しトレードしていくことをおすすめしておきます。
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