チムスピ、前期経常を39%上方修正

配信元:株探
投稿:2021/09/30 17:15
 チームスピリット <4397> [東証M] が9月30日大引け後(17:15)に業績修正を発表。21年8月期の連結経常利益を従来予想の1億2500万円→1億7400万円(前の期は2億9200万円)に39.2%上方修正し、減益率が57.2%減→40.4%減に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した3-8月期(下期)の連結経常損益も従来予想の7000万円の赤字→2100万円の赤字(前年同期は1億6500万円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 売上高は、概ね計画通り推移し、前回発表の予想レンジ内で着地する見通しです。営業利益は、計画通りマーケティング活動や製品開発の領域に積極的な投資を行いましたが、ダイレクトリクルーティング(※1)の強化や、成功報酬が比較的安価な採用媒体の活用で採用費が圧縮されたことに加えて、下半期(2021年3月~8月)のライセンス受注実績に基づく賞与(営業インセンティブ)が想定を下回り人件費が圧縮されたことで、予想レンジを上回る見通しです。これに伴い、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も予想レンジを上回る見通しです。2022年8月期の投資方針について当社は、2021年3月にエンタープライズ企業(※2)をターゲットにした「TeamSpirit EX」を本格ローンチし、「エンタープライズ市場開拓戦略(※3)」を成長戦略の柱に据えて、製品開発、マーケティング、営業の各領域に積極的な投資を行ってまいりました。その結果、2021年8月期下半期(2021年3月~8月)におけるエンタープライズ企業からのリード数は、同期上半期(2020年9月~2021年2月)比で4倍程度増加しており、投資の効果が出始めています。また、エンタープライズ企業との商談は、開始から受注までのリードタイムが長く、実績への貢献には半年から1年程度(商談によってはさらに長期のものも存在)の時間を要しますが、エンタープライズ企業からの関心の高まりに強い手ごたえを感じております。当社は、この「エンタープライズ市場開拓戦略」を成功させることが中長期的な企業価値・株主価値の向上に資すると考えており、2022年8月期も製品開発、新規顧客獲得のための先行投資をこれまでに以上に拡大させていく方針です。先行投資に関しては、中長期的なライセンスARR(※4)の成長及び収益性の向上に資するものを、費用対効果の検証を行いながら、スピードを加速させ戦略的に進めていく所存です。これらの詳細については、2021年10月13日発表予定の通期決算説明資料にてご説明をさせていただきます。(業績等の予想に関する注意事項)上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいております。実際の業績は、今後様々な要因により異なる結果となる可能性があることをご承知おきください。(※1)外部の採用媒体や採用エージェントを経由せず、従業員からの紹介や自社採用ホームページを通じて、直接候補者にアプローチする採用手法。(※2)従業員1,000名以上の企業。(※3)エンタープライズ企業におけるERPのフロントウェア(勤怠・工数・経費精算、ワークフロー等)は、手組みのスクラッチシステムやオフライン型のパッケージシステムなどの利用が大半であり、それらのシステムをSaaSでリプレイスしていく戦略。(※4)「TeamSpirit」(関連製品を含む)及び「TeamSpirit EX」のライセンス収入から得られる1年間分の収益。
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