下方の窓下限に到達後の株価の動きに注目
昨日の米国株式相場は大幅安。ダウ工業株 30 種平均は 569.38 ドル安の 34299.99、ナスダック総合指数は 423.29 ポイント安の 14546.68 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29580 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は大幅安からのスタートを想定。下値を試すものと思われる。
本日は9月末の権利落ち日である。日経平均で 180 円程度の下落が予想され、その分は差し引いて相場を見る必要がある。
日経平均の日足チャートで意識されるのは、下方の窓である。窓下限(29868.10円)に到達すれば、窓と株価の位置関係が逆転。一転して買いが入りやすくなる。寄り付き時点でそうなることが予想され、その後の株価の動きに注目する必要があるだろう。
あとは外国為替市場で円相場が下落していること。1ドル=111 円台半ばでの推移となっており、これは輸出関連株への追い風となりそうだ。
そして焦点となっている自民党総裁選。現時点で決選投票が予想されており、大引けまでに決着がつかないとみられている。思惑が交錯しやすくなっているが、誰になっても、イベント通過が不透明感の解消へとつながり、株価を押し上げる要因になりそうだ。
そのような状況下、投資家は「押し目買いスタンス」を維持するしかないだろう。ただ、本日の引けまでに株価が戻らず、窓空け下落となった場合には、チャートは再び弱気転換してしまう。権利落ちの影響もあるが、「窓理論」では「相場は弱い」とみる。その点に注目する必要がありそうだ。
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