欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、中国リスクの後退で米金利・株価を注視

配信元:フィスコ
投稿:2021/09/24 17:25
24日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派的な見解で、金利高を手がかりとしたドル買いは継続。また、中国恒大集団のデフォルト懸念は和らぎ、株高なら円売りがドルをサポートしそうだ。

前日の取引でNYダウの強含みや米10年債利回りの急伸で、リスク選好地合いが強まった。ユーロ・ドルは1.1750ドル台に、ドル・円は110円30銭台にそれぞれ浮上。欧米株高を受けた安全通貨売りで、主要通貨はドルや円に対して値を上げる展開に。本日アジア市場もおおむねその流れを受け継ぎ、欧州やオセアニアの主要通貨は上昇基調を維持した。ただ、中国や香港の株価は不安定で、円売りを弱める場面もみられる。

この後の海外市場でも、株価や金利が手がかり。本日のドイツIFO企業景況感指数は前回から悪化するとみられ、ユーロ買い一服ならドルを小幅に押し上げる見通し。また、今週開催されたFOMCは予想外にタカ派的な内容となり、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長など当局者からさらに踏み込んだ発言が聞かれればドル買い再開も。一方、中国恒大集団の経営問題に対する懸念は引き続き遠のき、米国の株高や金利高で円売りが見込まれる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・9月IFO企業景況感指数(予想:99.0、8月:99.4)
・21:45 メスター米クリーブランド連銀総裁オンライン討論会参加(経済見通し)
・23:00 米・8月新築住宅販売件数(予想:71.2万戸、7月:70.8万戸)
・23:00 米FRBオンラインイベント(パウエル議長開会あいさつ、クラリダ副議長とボウマン理事進行)
・23:05 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁討論会参加(経済見通し)
・01:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁質疑応答(衡平的な地域発展)



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配信元: フィスコ