政策期待を背景とした、投資家の買い意欲が強い
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 236.82 ドル高の 34814.39、ナスダック総合指数は 123.77 ポイント高の 15161.52 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30415 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、下方の窓を十字足で埋める動き。適切な調整が行われており、下値不安が一気に後退している。本日は堅調スタートが予想されることで、相場は「巡航速度」に戻ることになりそうだ。
日経平均は 12 日間連続で陽線が出現しており、ザラ場での買い意欲が非常に強い。極端な上昇を見せているわけでもなく、過熱感は適度に抑えられている。一部のテクニカル指標でみられているような警戒感はあまりないのだ。
投資家が総じて「上方向」を見ていることで、よほどの悪材料が出ない限り、上値を試す公算が大きい。利食い売りをこなしながらの順調な上昇となっており、強い先高観がある。
その背景になっているのが、もちろん「政策期待」である。明日は自民党総裁選の告示日となっており、正式に候補者が出揃うことになる。そこから正式な政策論争が行われ、自民党がメディアをジャックすると思われる。その後の総選挙につながる重要なデモンストレーションとなっており、ここで与党が勝利する公算が大きい。大規模な財政出動、金融緩和の継続が担保されるとして、投資家が上値を買う理由となっているのだ。なので、現時点でチャートが「強気」を示唆している以上、そのシナリオに変化はないと思われる。場合によっては「歴史的な高値」をつける可能性もあり、自らブレーキを踏む必要はない。
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