日本株急落の可能性あり【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/09/15 19:00

懸念すべき点は・・・

14日に31年ぶりの高値をつけた日経平均株価ですが、15日は利益確定売りに押されて反落となりました。今後、日本株は少し警戒が必要な局面になり、株価の急落に注意しておく必要があります。というのも・・・

米国株が短期的に崩れる可能性が出てきたからです。

米国の直近の経済指標をみると、市場予想を下回る結果の場合が増えてきており、米国経済の景気回復鈍化が懸念され始めています。そのために米国長期金利も低下し始めているのですが、これまでの株価上昇局面では金利が低下すると高PER銘柄の多いナスダック指数は上昇することが多かったのにもかかわらず、今回はダウ指数やナスダック指数も金利と同様に下落する展開となっています。

これらを考えると短期的には米国株の上昇トレンドが崩れる可能性が出てきています。

一方、日本株ですが、依然底堅い展開が続いているもの、米国株が下落するなかでは31年ぶりの高値をつけたという達成感も加わり売られる展開となっています。まだ下げ幅としてはそれほど大きくないので大崩れの可能性は低そうですが、米国株の下落が続くと日本株も少し崩れる展開になりそうです。 

このように足もとの動向をみると、日本株、米国株ともに短期的には株価が崩れる可能性が高まっています。株価の急落には注意しておく局面でしょう。

ただシステムトレーダーにとってはチャンスかもしれません。株式市場全体が調整する局面では押し目買い戦略や逆張り戦略にシグナルが点灯しやすくトレードが増えるチャンスになるかもしれません。このタイミングでぜひあなたの押し目買い戦略や逆張り戦略を再検証しておきましょう。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想