◆ “円買い+ドル売り”のダブルパンチ - 109円後半へ
注目のECB理事会では、「パンデミック緊急買い入れプログラム(PEPP)のペース鈍化」が決定されました。
このため“ユーロ買い”で反応しましたが、「買い入れ枠(1兆8500億ユーロ)は縮小されず」の影響から、その勢いは緩慢としていました。
一方で昨日は「米10年債利回り低下」が目立ったことで、“ドル売り”が顕著となりました。
さらに「コロナ感染拡大」を背景にした「米景気の先行き懸念」も付きまとっており、“リスク回避→円買い”も次第に目立っています。
このため“円買い+ドル売り”のダブルパンチとなり、ドル円は一時“109.617円”へと値を落とすに至っています。
◆ “さらなる下値余地を探る”が先行する可能性はあるが…?
「日経平均の3万円割れ」「米10年債利回りの1.30%割れ」が意識されていますので、これらが進行すれば、さらにダブルパンチが継続する可能性は否めないところがあります。
ただどちらも“節目”に当たることを考えれば、その実現性に関しては些か疑問…?
さらに本日は週末に当たりますので、さらなる突っ込みにも警戒感が飛び出す可能性も否めないところです。
“100日移動平均線(本日は109.804円)”を割り込んだ格好となるだけに、テクニカル的には芳しいとはいえる状況ではありません。
ただ“109.60-40円”には分厚いドル買いオーダーが待ち構えているとされているだけに、下支えされる可能性は十分…。
目先は“下値余地を探る”も想定されるところですが、引き続き“大きくは崩れない”を前提に対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.270(9/9高値、+2σ)
上値4:110.127(9/8~9/9の61.8%戻し、日足・一目均衡表先行スパン上限、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値3:110.000(大台、日足・一目均衡表転換線、50日移動平均線、9/8~9/9の50%戻し)
上値2:109.932(9/8~9/9の38.2%戻し、日足・一目均衡表基準線)
上値1:109.824(100日/20日/20週移動平均線、日足・一目均衡表先行スパン下限)
前営業日終値:109.740(100月移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値1:109.655(9/6-7安値、-1σ)
下値2:109.589(8/31安値、9/3安値、週足・一目均衡表基準線)
下値3:109.481(ピボット1stサポート)
下値4:109.415(8/24安値)
下値5:109.360(月足・一目均衡表先行スパン下限、-2σ)
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