NY株式市場(9日)ECBは資産買い入れペースの縮小を決定ー米国10年債利回りは1.33%で推移
9日のニューヨーク株式市場でダウ平均は軟調な取引スタートとなりそうだ。
取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、31万件と市場予想(33.5万件)を下回るとともに前週に続いてコロナ渦で最低水準となったことから、相場の下値は限定的となろう。
ただ、雇用環境の改善でFRBによる早期のテーパリング(資産購入の縮小)開始への警戒感が根強くなりそうなことから、ダウ平均は寄り付きで前日の日中安値(3万4925ドル)を意識しながらの取引開始となりそうだ。
ECB=ヨーロッパ中央銀行が、去年3月にコロナ対策で打ち出した大規模な資産の買い入れをめぐるペースの縮小を決定し金融政策の正常化に向けた第1歩を踏み出したことから、長期金利の上昇が意識されやすい相場環境となろう。
今晩はサンフランシスコ連銀やシカゴ連銀、NY連銀の各総裁らが会合などに登壇する予定となっていることから、21日から始めるFOMCを占う上でも発言内容に相場の関心が向かいやすい一日となる。
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