連日の窓空け上昇 新政権への政策期待が支え
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 269.09 ドル安の 35100.00、ナスダック総合指数は 10.81 ポイント高の 15374.32 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29955 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや堅調スタートを想定。引き続き上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、上ひげが出現。3万円到達でやや達成感が出たものの、連日の窓空け上昇。相場の強さを示している。短期的な過熱感はあるものの、相場を支えているのは新政権への政策期待。自民党が新しい顔になることで、総選挙での敗北の可能性が後退。金融緩和は継続するとの見方が支配的となっている。
焦点となっている総裁選は混とんとしているものの、マスコミ報道は自民党一色。相対的に総選挙における野党の影が薄くなっている。自民党が「電波ジャック」に成功しており、それが相場の買い安心感へとつながっている。株価は上値を試しやすい状況となっており、本日もその流れは継続するだろう。市場は「ガースーでなければ誰でもいい」といった雰囲気となっており、政策期待から上値を買い進む動きが続きそうだ。
こうなってくるとコロナはほとんど関係ない。足元で東京の感染者は減少しており、恐らく第5波はピークアウトしたように見える。市場はコロナ収束による経済正常化を視野に入れており、そういったことも買いの背景となっている。投資家は「リスクオン」の姿勢を強めており、景気敏感株、成長株が上がりやすくなっている。多少業績が悪くても、人気のある銘柄、値動きのある銘柄に資金がシフトしやすい。投資家は盲目的にでも、この強い流れについて行くしかない。
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